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2025.06.19

知財ニュース

公立高校で初、静岡西高校がARスポーツ「HADO」を体育カリキュラムに常設導入―次世代体育のモデルケースに

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静岡県立静岡西高等学校は、2025年6月より体育の授業にARスポーツ「HADO」を正式に導入する。公立高校の体育カリキュラムに常設導入されるのは日本で初めて。

HADO」は、頭にヘッドマウントディスプレイ、腕にアームセンサーを装着してプレイする、株式会社meleapが展開する日本発のARテクノスポーツ。プレイヤーは自らの手でエナジーボールを放ったり、シールドで防御したりしながら、フィールドを自由に動き回って最大3対3で対戦する。能力をカスタマイズできるため、身体能力や体格、年齢、性別などに関わらず誰もが戦略を練って楽しめるのが魅力だ。

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同取り組みの大きな目的は、運動能力や性別、体格といった身体的な差に左右されず、誰もが主体的に参加できる「インクルーシブな体育」の実現。同校の担当教員は、HADOを通じて生徒が運動能力だけではない新しい目線でスポーツ活動を評価し、その魅力に気づき、ARスポーツが十分な運動量を確保できることを示したい考え。

まずはスポーツコースの専門科目から導入し、将来的には全校生徒が体験できるよう、通常の体育の授業にも組み合わせていく計画だ。

今回の導入を後押しした東京学芸大学の鈴木直樹准教授は、HADOが「誰一人取り残さない」インクルーシブな体育の可能性を広げる挑戦だと評価。テクノロジーと伝統的なスポーツを融合させることで、体育はもっと創造的で多様、そしてワクワクするものになるはずだと述べ、今回の取り組みが全国のモデルケースとなることへの期待を示している。

プレスリリースはこちら

Top Image : © 株式会社 meleap

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