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2023.10.02

知財ニュース

日立製作所、AIを活用した「特許情報分析サービス」の提供を開始─複雑な特許文献をグラフで可視化

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日立製作所は、2023年10月10日から「日立知財ソリューション」を拡充した「特許情報分析サービス」を提供することを発表した。

「日立知財ソリューション」は、特許文献調査や知財管理を支援するサービス。知財部門や発明者のグローバルな公開特許文献の調査を支援する特許情報提供サービス「Shareresearch」と、発明提案から権利維持まで企業の一連の特許業務を一元管理する「PALNET/MC6」からなる。

日立製作所はこれまでの45年以上にわたる特許関連システムの開発ノウハウを活用し、これまで800社以上の企業をサポートしてきた「日立知財ソリューション」を拡充し、本サービスを新たに開発したとのこと。

今回提供を開始する「特許情報分析サービス」では、AIにより膨大な特許文献を整理・加工した高精度な解析データを活用し、技術動向などを分析。利用者は、「競合他社分析」や「技術トレンド探索」などのグラフセットから目的に合ったテーマを選ぶだけで解析結果を容易かつ高精度に可視化することが可能となる。

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近年、国内の企業で「IPランドスケープ」(知財情報を活用した経営・事業戦略の立案)が大きな注目を集めているが、知財情報は複雑かつ難解であり、かつ特許文献の内容は分野や出願人で使用する言葉が大きく異なるため、読解には専門的なスキルや膨大な時間が必要だった。

一方「特許情報分析サービス」は、生成されたグラフを読み解くためのガイドや分析の進め方を提示する機能も提供されており、専門スキルを持たない人でも新たな気付きが得られる。

また、同サービスは、「Shareresearch」とのシームレスな連携により、分析に必要なデータのひも付けなどにかかる時間を大幅に短縮可能。さらに、公開特許情報と社内の知財情報とをかけ合わせることで、将来的な特許取得目標の達成に必要な投資額のシミュレーションなどが可能になるという。

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なお、「特許情報分析サービス」の利用価格は個別見積もりとのこと。気になる方はチェックしてみてはいかがだろうか。

ニュースリリースはこちら

「特許情報分析サービス」詳細サイト

「IPランドスケープとは?」(だれでもわかるチザイ用語辞典)

Top Image : © 株式会社 日立製作所

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