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2022.02.07

知財ニュース

Metaがメタバースの世界と繋がる金属製ロボット目玉「Mechanical eyeball 100」の特許を取得

meta

昨年10月にSNS事業からメタバース事業への転換を発表したMeta(旧Facebook)が、メタバースの世界と繋がるロボット目玉「Mechanical eyeball 100」の特許を取得したことが判明した。

米国特許庁特許検索データベース「United States Patent and Trademark Office(USPTO)」に掲載されている特許原文献によると、「Mechanical eyeball 100」は「Two-axis rotatable mechanical eyeball(2軸回転可能な機械式眼球)」として2019年6月11日に出願され、2021年12月7日に承認されている。

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「Mechanical eyeball 100」は人間の目を模した金属製のデザインになっており、大きさも人間の目とほぼ同じだという。眼球表面は固定された中心点で交わる2つの回転軸の周囲を回転するように構成されている。そして、人間の目の強膜や網膜、角膜、瞳孔、虹彩とほぼ同じ役割を果たす部分もある。下記の画像は、「Mechanical eyeball 100」の側面図。

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「Mechanical eyeball 100」は、「The animatronic device 505」という人間の頭に似たロボット頭部と一緒に使用する。眼球運動の指示は、センサーと視線追跡システムによって行われ、機械学習によって識別制度を向上することも可能だという。下記の画像は、視線追跡システムおよびThe animatronic deviceの概略図。

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Metaは昨年11月に、ロボットの指先に触覚を与える人工皮膚「ReSkin」を公開し、さらに仮想空間の触覚体験を得られる「触覚グローブ」の試作品映像を公開している。

「Mechanical eyeball 100」の特許取得に関して、公式での発表はされていないが、Metaが本腰を入れ始めたメタバース事業で活用されることが期待されている。

特許原文献はこちら(1) (2)

Top Image : © United States Patent and Trademark Office

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