米Amazon.comは米国時間2024年2月1日、生成AIを用いた商品購入アシスタント「Rufus」を発表した。

「Rufus」は、「ChatGPT」のように動作する、アマゾンの商品情報やカスタマーレビュー、商品の質問や回答を学習したAIチャットボット。アマゾンのモバイル向けショッピングアプリで利用でき、商品に対する質問への回答や商品同士の比較、会話に基づいた商品のレコメンドなどができる。

なお、「Rufus」は、モバイルアプリの画面上部の検索窓に質問を入力することで対話可能。Amazonが公開したデモでは、「ドリップ式とプアオーバー式（ハンドドリップ式）のコーヒーメーカーを比較して」とのユーザーの入力に、洗いやすさなどのそれぞれのメリットを回答している。

同社は2023年から生成AIを利用したサービスをリリース。顧客レビューを要約する「生成AIレビュー」機能や、商品の背景画像をAIで生成する機能、生成AI開発サービス「Amazon Bedrock」、AIチャットボット「Amazon Q」などをリリースしてきた。

同社のアンディ・ジャシーCEOは、決算説明会で「Rufus」が顧客体験を大幅に拡張すると説明。今後、数年間で数百億ドル規模の収益をもたらすとしている。なお、「Rufus」は、アプリのアップデート時に機能が追加され、ベータ版の提供ののち、米国の全ユーザーが利用可能になるとのこと。

ニュースリリースはこちら

「Amazon、AIで商品の背景画像を生成できる生成AIツールの提供を開始」（ニュース記事）

「Amazon、生成AIによるカスタマーレビューの要約機能「AI生成レビュー」を試験導入」（ニュース記事）

「Amazonが生成AIに本格参入─文章生成・要約・画像生成など、生成AIをAPIで利用できる「Amazon Bedrock」を発表」（ニュース記事）

Top Image : © Amazon.com