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2024.12.26
知財ニュース
ファミリーマート10店舗で「PASSTO」を導入―回収衣類をファミマブランド「コンビニエンスウェア」の原材料として活用
循環型社会の実現を目指す株式会社ECOMMITはファミリーマートと連携し、東京都内のファミリーマート10店舗に資源循環サービス「PASSTO」を設置する実証実験を開始した。2025年6月15日まで。
「PASSTO」とは、 PASS TOを短縮した造語で、「次の人に渡す、未来に渡す」を意味。PASSTOは、生活者の身近な場所で資源循環の入口となり、使わなくなった不要品を「回収」し、最適な使い道の「選別」、再活躍させる「リユース・リサイクル」の循環をつくるもの。
今回の導入実験では、「PASSTO」を池袋、中野、港区、大田区、青梅市など都内のファミリーマート10店舗に設置。回収されたものは「PASSTO」を運営するECOMMIT社によって国内外でリユース・リサイクル品として再流通され、資源を無駄なく循環されるという。
さらに注目すべきは、回収されたポリエステル100%の衣類が、再生ポリエステル糸「RENU(レニュー)」の原料として再利用される点。「RENU」は、ファミリーマートのオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」にも使用されているサステナブル素材。回収された不用品が新たなプロダクトとして生まれ変わるという、画期的な取り組みになる。
対象商品は、衣類全般に加え、ゲームソフトやフィギュアなどのホビー用品、バッグや帽子などのファッション雑貨と幅広い。
一度回収されたものは返却できないほか、濡れたものやバラバラになるものは、袋に入れてから回収ボックスへ投入しなければならないことに注意が必要だ。
両社は今回の取り組みを通じ、身近なコンビニエンスストアという場所を通して循環型ライフスタイルを提案。持続可能な社会の実現に貢献していく。
Top Image : © 株式会社 ECOMMIT