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2023.12.27

知財ニュース

株式会社ヤマウ、自己治癒コンクリート「Basilisk」の初施工を発表─ひび割れが発生しても自動修復、長寿命化

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株式会社ヤマウは、同社の自己治癒コンクリート「Basilisk」を用いたプレキャストコンクリート製品を初施工したことを発表した。

自己治癒コンクリート「Basilisk」は、バイオと素材技術の融合でコンクリートに自己治癒性能を付与するテクノロジー。アルカリ耐性のあるバクテリアとポリ乳酸を生コンクリート製造時に混入することで、通常は経年で壊れていくコンクリートに、強度や耐久性を低下させずに自己治癒性能を付加。ひび割れが発生しても自動的に治癒し続ける自己治癒型へと転換し、長寿命化が可能になる。

本技術は元来オランダのデルフト工科大学で研究されており、北海道の総合コンクリートメーカー會澤高圧コンクリート株式会社が2020年11月に世界で初めて量産化に成功。2022年8月には国土交通省の新技術情報提供システムNETIS(New Technology Information System)へ登録された(登録番号:HK-220003-A)

今回、同技術が施行されたのは、宮崎県都城市の「都城志布志道路」と宮崎県日南市の「一般国道220号 日南・志布志道路」の2箇所で、ボックスカルバート(水路や通信線などの収容に使われる箱型のコンクリート構造物)に用いられているとのこと。

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なお、コンクリート系インフラの更新先送りが見込める本技術は、セメント・コンクリート産業全体の脱炭素化に大きく貢献することが期待されており、今回の施工でも従来比で「都城志布志道路」では94.59t、「一般国道220号 日南・志布志道路」は59.79tのCO2削減が可能になるという。

国内のコンクリートインフラの老朽化が進む中、大きな一助となることが期待される本技術。今後、さまざまな場所で使われることに期待したい。

プレスリリースはこちら(1)(2)

自己治癒コンクリート「Basilisk」公式サイト

「會澤高圧コンクリートの「自己治癒コンクリート」が国交省のデータベースに登録─高耐久100年で長寿命と脱炭素化に貢献」(ニュース記事)

Top Image : © 株式会社 ヤマウ

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