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大阪・関西万博

2025.08.28

知財ニュース

落合陽一×日本フィル「null²する音楽会」、ソニーの“ゆる楽器”登場―振動で音楽を体験

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ソニーグループが手掛ける「ハグドラム」と「ハンドルドラム」が、「落合陽一×日本フィルハーモニー交響楽団プロジェクトVOL.9 《null²する音楽会》」に登場。2025年8月21日に行った東京公演に続き、8月30日の大阪・関西万博公演で用いられる。

「ハグドラム」と「ハンドルドラム」は、ソニーのデザイン部門であるクリエイティブセンターが開発した打楽器。叩いた音を光・色・振動で感じることができ、ペアを組んで演奏する際には、相手が叩いた音の光や振動をガイドに協奏できる。

同センターは、「落合陽一×日本フィル」プロジェクトの「五感で感じる、身体で聴く音楽」の試みに賛同。今回の楽器提供に至ったという。

「落合陽一×日本フィル」プロジェクトは、2018年に行った「耳で聴かない音楽会」から始まった。「音楽は耳で聴くもの」という固定概念を超え、最新テクノロジーを活用してオーケストラの鑑賞体験のアップデートを続けている。目指しているのは、年齢や障がいの有無に関わらず誰もが楽しめる音楽会、「全身体験としての音楽体験」だ。

今回で9回目となる公演のテーマは、落合陽一がプロデュースした「シグネチャーパビリオン《null²》」。生成AIを用いた演出で、自然と計算機、人間と生成AI、聴覚と視覚の隔たりと融合を描き出す。

■公演のステートメントより一部抜粋

この音楽会は、「null²(ヌルヌル)」という思想が象徴するように、人間が記号や言語という境界を超え、自然(ヌル)へと再び回帰する儀式である。それは同時に、現代人が自ら作り出した人工物やシステムの内部に自然を再発見し、自己を含む世界そのものを新たな生命的構造として再編する行為でもある。私たちはそこに「計算機自然(デジタルネイチャー)」という新たな自然概念を持ち込み、古典的自然観と現代の情報的環境を交差させる。テクノロジーとは、私たちが失いかけた自然との関係を再び結び直し、再統合を図るための媒体に他ならない。

同プロジェクトでは毎回、聴こえにくい人のための席を設けているが、VOL.9公演でも8席設ける。今回は、筒状の「ハグドラム」でリズムを伝える「リズム通訳」担当の演奏家を配置して、舞台上の演奏を振動で伝える。席に座る人には「ハンドルドラム」を渡し、触覚での音楽体験を提供する。

音楽会_sub1 左:ハンドルドラム / 右:ハグドラム

ソニーは、「世界ゆるミュージック協会」が推進する誰もが気兼ねなく楽しめる「ゆる楽器」の開発・普及プロジェクトに参画。楽器演奏のハードルを下げ、気軽にプレイできる楽器として「ハグドラム」を開発した。さらに手で持てるように小型化・軽量化したものが「ハンドルドラム」だ。ミュージシャンや聴覚に障がいのある人などの協力を得て、開発を進めたという。

《null²する音楽会》万博公演の概要は下記の通り。万博の当日チケットがあれば、無料で参加できる。

■公演概要

万博公演<null²する音楽会 supported by ローム ミュージック ファンデーション>

日時: 2025年8月30日(土)14:30開場/15:00開演
会場: 大阪・関西万博会場内EXPOホール「シャインハット」
※全席無料、ハンドルドラム席は要申込み
公式HP: https://japanphil.or.jp/concert/20250830

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日本フィルハーモニー・「落合陽一×日本フィルプロジェクト VOL.9」(1)(2)

Top Image : © ソニーグループ 株式会社

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