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2022.04.15

知財ニュース

クラフトビールの風味をAIで言語化、香りを言語化する「KAORIUM」がクラフトビールに導入開始

KAORIUM

嗅覚のデジタライゼーションによって新たな顧客体験を提案するSCENTMATIC株式会社は、奈良県の「YAMATO Craft Beer Table 大和西大寺駅店」、及び「近鉄奈良駅YAMATO Craft Beer SWITCH」にて、香りを言語化するAIシステム「KAORIUM (カオリウム)」を3月24日より導入した。

「KAORIUM」は、香りと言葉を言語化するAIシステム。インターネット上の膨大な言語表現と、人々の香りの感じ方や風味情報を学習したAIによって、曖昧で捉えにくい香りの印象を言葉で可視化したり、ある言葉に紐づく香りを導き出したりすることが可能。KAORIUMによって言語化された香りや風味のイメージを頼りに、直感的に自分の好きな香りや風味の商品を探すことができるようになる。

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言葉を意識しながら香りを深く味わう体験は、左右両脳を活性化しユーザーの新たな感性を引き出すとされており(※)、フレグランスの世界にとどまらず、感性教育、飲食体験、購買体験など様々な分野に、新しいビジネスチャンスを生み出すものとして期待されている。

同社でも「日本酒ソムリエAI」の開発を始め、フレグランス商品や日本酒など、これまで言葉での表現が難しかった様々な分野で「KAORIUM」の技術を活用してきた。

(※)参照元:「注意が脳での嗅覚処理に及ぼす影響 ―脳波計測により匂い呈示後1 秒以内の脳活動の変化を検出―

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今回は「クラフトビール」を同社史上初のKAORIUMの対象として、飲食店向けの開発を行なった。

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対象となる4種類のクラフトビールを、KAORIUMが香りや印象、また情景に喩えた様々な言葉で可視化。スマートフォンで、店内(ビールサーバー横)に掲載されている二次元バーコードを読み込むと、クラフトビールの特徴がわかりやすく表現された言葉が表示され、自分が求めるイメージにもっとも近い言葉を頼りに、今求めるクラフトビールを選ぶことができる。

また、KAORIUMが導き出す言葉を見ながらクラフトビールを味わうことで、今まで感じることのできなかった奥深い風味や味わいに気付くこともできるという。

今後もSCENTMATIC株式会社では、日本酒やビールといった飲食品を扱う小売店向けにKAORIUMの開発・導入を進めていくとしている。

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クラフトビール醸造所「大和醸造(Yamato Brewery)」

株式会社近鉄リテーリング

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Top Image : © SCENTMATIC 株式会社

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