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2023.06.12
知財ニュース
電通、ChatGPTを活用した「キャラクター対話サービス」を開発─第一弾は「いらすとや」のキャラと会話

株式会社電通は、フリー素材提供サービスの「いらすとや」と提携し、対話型AIチャットボットサービスChatGPTを活用した「キャラクターとの自動対話サービス」のプロトタイプを開発した。
本サービスは、電通の「キャラクターCXソリューション」(2021年発表)の一環で、AIチャットサービスに人気キャラクターや知的財産(IP)などのインターフェースを加え、豊かな顧客体験を提供するサービス。人気キャラクターやご当地キャラクター、IPなどの権利を有する企業や団体との連携のもと行われ、この度の実証では「いらすとや」のキャラクターを3Dモデル化し、話し方や動きの特徴を設計・インプットした。
ChatGPTをはじめ、今後あらゆる産業に浸透が予想されているAIチャットサービス。これらのサービスは、人間のように自然な会話ができ、多くのユーザーが使用できるユニバーサルなサービスとなり得るため、手動でのテキスト入力に慣れていないシニアや障がいのある人への普及のほか、ECや店頭、コールセンターでの活用により、事務作業の効率化にも期待が高まっている。
そこで同社では本サービスを開発。同社が3Dバーチャルキャラクターを使用した接客VTuberサービス「Chara Talker(キャラトーカー)」などで培ってきたキャラクター・テクノロジー・デジタルメディアを活用した効果的な表現・演出ノウハウや制作・技術知見を生かし、最適な顧客体験を設計する。
同社では今後、AIチャットサービスにおいて重要な「責任あるAI」を目指した取り組みを強化していく。併せて、世界的知名度のあるキャラクターIPを数多く有する日本の環境を生かし、グローバルへの「キャラクター自動対話サービス」の展開も目指していくとしている。
Top Image : © 株式会社 電通