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2021.05.10

知財ニュース

化粧文化に関する古典資料をポーラ文化研究所が大規模データベース化─江戸時代以前の古典籍176冊・浮世絵349点が高精細画像で閲覧可能に

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ポーラ・オルビスグループで化粧に関する研究活動を行うポーラ文化研究所は、国文学研究資料館と協力・連携し、ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍(江戸時代以前の本)176冊と浮世絵349点の高精細デジタル化に取り組み、2021年4月から公開を開始した。2019年より両機関が協力・連携して進めたこの取り組みにより、化粧文化に関する大規模な資料群のインターネットを通じた無料の検索・閲覧が可能となった。

ポーラ文化研究所が所蔵する古典籍・浮世絵の高精細デジタル画像の一括公開は今回が初。化粧文化に関する資料の大規模な公開は、化粧文化への理解を広げるとともに、江戸時代を中心とする風俗・文化史研究、海外からの日本文化理解の促進に寄与することが期待されている。

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ポーラ文化研究所と連携した国文学研究資料館は、国内各地の日本文学とその関連資料を大規模に集積し、日本文学をはじめとする様々な分野の研究者の利用に供するとともに、それらに基づく先進的な共同研究を推進する日本文学の基盤的な総合研究機関である。2014年度からは、人文系では初の大規模学術フロンティア促進事業「日本語の歴史的典籍の国際共同研究ネットワーク構築計画」がスタートしており、国文研が中心となって国内外の大学などと連携し、日本語の歴史的典籍のデジタル化と、国際共同研究ネットワークの構築を推進。過去には、古典籍の江戸料理を現代に復刻し和食文化の理解促進を目的とした「江戸料理レシピデータセット」も公開している。

〈公開サイト〉
●化粧文化データベース
https://cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/data/
●蔵書データベース
https://www.cosmetic-culture.po-holdings.co.jp/library/
●新日本古典籍総合データベース
https://kotenseki.nijl.ac.jp/page/list-pohd.html

ニュース原文はこちら

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