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2024.01.11
知財ニュース
熊本市電、手ぶらで「顔パス乗車」実証実験─AI顔認証で運賃決済、路面電車初
丸紅株式会社は、丸紅ネットワークソリューションズ、ナレッジクリエーションテクノロジー、R.D.Works、レシップ、アプラスと協働で、熊本市交通局が運行する路面電車において「手ぶら」「顔パス」で乗車が可能となるAI顔認証技術を用いた運賃決済システムの実証実験を2023年12月20日より開始した。
実証実験では、事前にモバイル定期券アプリ「QUICK RIDE」やプリペイド型アプリ「BANKIT」に登録した利用者の顔を判別・認証して顔認証システムと連携させる。また、「BANKIT」利用の際には自動引き落としが正常に行われることを確認する。
利用者は降車時に、車両に取り付けてあるタブレット端末の画面をのぞき込んで1～2秒ほど静止すると顔認証が行われ、モバイル定期との連携や決済が完了する。
システムを利用することにより、両手がふさがっていたりICカード乗車券やスマートフォン、現金などを忘れてしまったりした場合でも運賃の支払いが可能だ。
実証実験は2024年3月31日まで行い、利用者の利便性向上やスムーズな乗降などの効果を検証し、顔認証システムの早期の本格導入を目指していく。
同社はこれまでも、富山県や長野県で公共交通機関における顔認証決済の実証実験を行なってきた。
今回の実証実験を踏まえて、今後、公共交通機関における非接触型・キャッシュレス決済を促進するとともに、公共交通機関の周辺施設（店舗、スタジアム、旅館、レジャー施設、行政施設等）での導入を進めることで、高齢者や未成年、訪日観光客も含めた誰もがより便利に手ぶらで行動ができる社会の実現を目指していくという。
Top Image : ©丸紅 株式会社
