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2025.05.14
知財ニュース
JR東日本、JR八王子駅みどりの窓口内に資源循環サービス「PASSTO(パスト)」を設置―AIカメラで利用者データを分析

JR東日本スタートアップ、ECOMMIT、Ideinの3社は、駅を起点とした資源循環社会の実現に向けた取組みを行う。第一歩として、ECOMMITが提供する資源循環サービス「PASSTO」を設置した衣類や雑貨の回収サービスを実施する。Ideinが提供するエッジAIプラットフォーム「Actcast」を活用したAIカメラを用いた実証実験をスタートした。
「PASSTO」は、不要になった衣類や雑貨を回収し、リユース・リサイクルにつなげるサービス。PASSTOでの衣類リユース・リサイクル率は約98%で、単純焼却された場合と比べてCO2排出量の削減にも貢献している。
今回の実証実験では、「PASSTO」での回収サービスだけでなく、回収によるCO2削減効果や回収品の活用先といった情報も地域へ発信。また、Ideinが提供するエッジAIプラットフォーム「Actcast」のAIカメラを用いて取得した回収サービス利用者情報や、回収した不要品に関するデータを分析することで、衣料品の商品企画などの場面で新たなモノづくりへ活かすことができるかを検証する。
AIカメラで取得された画像や映像はカメラ内でリアルタイムに処理され、クラウドへ送信されることなく処理後すぐに破棄される。サーバーに送信されるのは分析されたテキストデータのみであり、個人を特定できる情報は含まれていない。
実証実験の期間中、JR八王子駅では、駅係員もPR活動に参画。さらに、通常の「PASSTO」の回収ボックスでは受け付けられない様々な品目を回収するイベントや、八王子駅で回収されたものを中心としたフリーマーケットの開催も予定されている。
Top Image : © 株式会社 ECOMMIT