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2023.04.19

知財ニュース

自分で自分を抱きしめる技術「Hugtics」─Dentsu Lab Tokyoが新しいメンタルヘルステクノロジーを発表

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Dentsu Lab Tokyoは、自分で自分を抱きしめる技術「Hugtics」を発表。ベスト型ハグ体験テクノロジー「Hugtics(ハグティクス)」最新作を発表した。併せて世界最大級のテクノロジー・音楽・映画の祭典「SXSW 2023」に出展した。

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「Hugtics」は、ハグにより幸福感や自己肯定感を高める新しいメンタルヘルスを目指すテクノロジー。人工筋肉が編み込まれたウェア型デバイスを着用してトルソーを抱きしめると、トルソーに内蔵された圧力センサーがハグのデータを計測。抱きしめた圧力がウェア型デバイスの人工筋肉にフィードバックされ、伸縮し、自分で自分を抱きしめるという未知の体験を味わえる。

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また、「Hugtics」では、ハプティクスの研究者である髙橋宣裕氏とコラボレーション。電通サイエンスジャムが開発を推進する「感性アナライザ」を搭載し、利用者の脳波をセンシングして幸福度に関連する複数の感情変化を独自のアルゴリズムで可視化し、ベスト型ウェアに内蔵したLEDに反映・感情に応じてLEDの光が変化する。

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ハグにより分泌されるホルモン・オキシトシンには、信頼や愛着の強化やストレスの低減、幸福感の増大といった効果があるとされる。同社は、ハグを進化させ、幸福感の総量を増やしたいという思いから、本テクノロジーを開発。うつ病など、精神面の課題を抱える人々が世界的に増え続けている中、ハグの力で心を通わせ、豊かさを感じるきっかけを提供していく。

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「SXSW 2023」では、電通ブースは「Unnamed Sensations(まだ名もなき新しい感覚)」というテーマのもと、「触覚」「食感」「嗅覚」をテーマに出展。「Hugtics」のブースには、3日間で来場者約500人の大盛況を記録し、「孤児の子どもたちに、ハグを届けたい」「お母さんのハグを記録に残したい」などのコメントが寄せられた。

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クリエイティブ・ディレクターの大瀧篤氏は、「高橋さんの技術力とDentsu Lab Tokyoのビジョンを描く力やデザイン力、社会実装力のトータルでのクリエイティビティを掛け合わせ、より発展させていきたい」とコメント。今後は、ハグのデータで医療、孤独対策、メタバースなど様々な分野の課題に挑戦し、アップデートしていくとしている。

プレスリリースはこちら

Dentsu Lab Tokyo 公式サイト

Top Image : © Dentsu Lab Tokyo

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