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2022.08.02

知財ニュース

GITAIがNASA、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同でISS船外での宇宙ロボット技術実証を発表

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宇宙に安価で安全な作業手段を提供することを目指す宇宙ロボットスタートアップ GITAIは7月11日、NASA、米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で、2023年にISS(国際宇宙ステーション)のBishopエアロック船外で、GITAI宇宙船外用自律ロボットによる技術実証を行うことを発表した。

▲GITAI宇宙船外用自律ロボットによる地上実証動画(GITAI東京オフィスで撮影)

GITAIは2021年においてISS船内での技術実証を全て成功させた。その実績を踏まえ、次の挑戦として、2023年に米国民間宇宙企業Nanoracks社と共同で、ISS(国際宇宙ステーション)Bishopエアロック船外(宇宙船外環境)でGITAI宇宙船外用自律ロボットによる技術実証を行うことを発表。

2023年の技術実証では、ISS Bishopエアロックモジュール船外にGITAIの1.5m級双腕自律ロボットアームを設置し、In-space Servicing, Assembly, and Manufacturing(宇宙空間での保守・組立・製造)作業を自律制御にて遂行する計画だ。

sub1 ▲GITAIが2023年にISS船外で実施予定の作業の概要

GITAIの宇宙船外用自律ロボットは既に今年2月にJAXAの8m級熱真空チャンバー内での技術実証に成功しており、NASAの技術成熟度レベルであるTRL(Technology readiness levels)におけるLevel 6(地上でのシステムとしての技術成立性の確認)を達成している。そして、本技術実証により、TRL Level 7(宇宙空間でのシステムとしての技術成立性の確認)の達成を目指すという。

GITAIは「本技術実証を通して培うIn-space Servicing, Assembly, and Manufacturing能力を、米国民間宇宙ステーション・軌道上サービス提供企業向けに提供していきたい」と語る。

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Top Image : ©︎ GITAI

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