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2022.02.19

知財ニュース

国内ブランド初、木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」が全商品にカーボンフットプリントを明示

カポックノット1

木の実由来のファッションブランド「KAPOK KNOT(カポックノット)」は、自社製品の製造過程から廃棄に至るまでに排出される「カーボンフットプリント(CO2・温室効果ガス排出量)」を算出した。2月10日に行われたメディア向けイベントで公表し、同日より全アイテムのカーボンフットプリントを店頭の製品タグと商品ページに開示した。

KAPOK KNOTとは、カポックと呼ばれる木の実を吸湿発熱素材として活用した製品を展開するサステナブルファッションブランド。高機能な繊維でありながら加工が困難とされていた木の実由来のカポックから、シート化に成功、サステナブルな新素材として開発し、羽毛ダウンに代わる素材として活用。カポックの綿自体は植物のためカーボンネガティブで、原料生産元からユーザーの手に届くまでを独自のサプライチェーンで構築し、「消費者」「生産者」「環境」の3つの視点で持続可能なビジネスモデルを作り上げ続けている。

今回発表された「カーボンフットプリント(=炭素の足跡)」とは、個人活動や、商品の原材料調達から製造、輸送、廃棄までに排出された温室効果ガスを、CO2排出量に換算し、見える化した数値のこと。世界各国で、脱炭素化への取り組みが加速する昨今、日本でも、化石燃料への課税額やそもそもの課税対象の見直しが議論されるなど、生活への直接的な影響が予測されており、地球環境のためにも自分のためにも、生活において知っておくべき選択基準と言える。

カポックノット2

算出数値は、サンフランシスコ発のサステナブルなライフスタイルブランド 「Allbirds(オールバーズ)」が2021年4月に発表した「ライフサイクルアセスメント(LCA)ツール」を参考に計算され、日本橋のショールーム「Farm to Fashion Base」でその結果発表イベントと、Allbirds日本法人代表の竹鼻圭一氏とのトークイベントが行われた。

発表の結果、KAPOK KNOTのアウターの中で、一番カーボンフットプリント量が低かったのはレディースエアースムースシャツで8.25kg、最大はチェスターコートで24.87kgと、環境省の公表する国内の服1着当たりのカーボンフットプリント排出量平均・約26.1kgよりも低い値であることがわかった。

また、顧客とのコミュニケーションの中で、カーボンフットプリントについて発信し、理解を深めるきっかけになれるよう、公表同日の2月10日より、商品毎のカーボンフットプリントを店頭商品の下げ札、ブランドサイト上の商品ページに開示すると発表。

カポックノット4

KAPOK KNOTでは、「Farm to Fashion」という考え方を大事にし、「どこで、どうやってモノがつくられてるか」を見える化し、知ることこそが、よりサステナブルで意志のある選択をする最初の一歩になるとし、生活者により身近な存在であるファッションブランドという立ち位置から「カーボンフットプリント」を発信することで、カーボンフットプリントへの関心拡大へ貢献できればと語っている。

さらに年内には、カポックとリサイクルポリエステルを混合している衣服用の開発シートの生分解性100%化を目指し開発を行なっており、今後の展開にも期待が高まる。

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アートボード 7 のコピー 6@2x 1

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KAPOK KNOT カーボンフットプリント特設ページ

Allbirds カーボンフットプリント算出キット

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Top Image : © KAPOK JAPAN 株式会社

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