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2024.12.19
知財ニュース
コクヨ、紙パッケージを順次導入―業界初、多言語表示や音声で情報を得られる「アクセシブルコード」採用
コクヨは、環境配慮の観点から、これまでプラスチック製のブリスターパックを採用していたハサミなどの金属文具を中心に、紙パッケージに切り替えていくことを発表。多言語表示や音声で情報を認識できる「アクセシブルコード」を文具業界で初めて導入した。
12月11日に発売された、「針なしステープラー<ハリナックス>」、「ハサミ<サクサ>」のパッケージより順次導入される。
今回採用する紙パッケージでは、より多様な人々に、文具の商品価値がわかりやすく選びやすいよう、紙パッケージならではの訴求方法を活かした、デザインや新たな機能を採用。
(左)アクセシブルコード、(右)アクセシブルコードを読み込んだ画面
特筆すべきは、業界初となる、多言語・音声対応の2次元バーコード「アクセシブルコード」の表示。アクセシブルコードは、QRコードと同規格の為、読取りに専用アプリを必要とせず、世界中の消費者に情報を届けることが出来るユニバーサルな2次元バーコード。
このコードをスマートフォンで読み込むことで、外国人や視覚障がいのある人々でも、多言語表記や音声情報を通じて商品の特徴や使い方を理解することができる。
また、紙パッケージ構造の特性を活かすことで、商品の特徴が分かりやすく整理されたデザインになる。印刷面が増えることから、購買に関わる情報をよりスッキリと見せ、商品の姿だけではなく、使用シーンがわかる写真などを表示してイメージすることも可能だ。
なお、この紙パッケージ採用は、コクヨグループが推進するインクルーシブなモノ・コトづくりのプロセス「HOWS DESIGN」から誕生したもの。
コクヨグループは2022年、「自律協働社会の実現に向け、ワクワクする未来のワークとライフをヨコクし、事業を通じて持続可能な社会を牽引していく」とするサステナブル経営指針を策定。
ステーショナリー事業では、「循環型社会への貢献」と「Well-beingの向上」の重点課題と向き合っていくという。同社は、「今回の取組みを通じて、環境負荷軽減への貢献と社会のバリアをなくし、活き活きと働き学ぶ人を増やすことを目指していく」としている。
Top Image : © コクヨ 株式会社