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2023.05.29
知財ニュース
EMARF、ChatGPTを活用しAIとの会話から家具の3Dモデルを自動生成できるツールを開発
VUILD株式会社の木材のクラウドプレカットサービス「EMARF」は、ChatGPTを活用し、会話から3Dモデルを生成できるツール「EMARF AI(仮称)」の開発に着手した。このツールにより、ユーザーはAIとチャットするだけで、想像しているものを即時3Dモデル化することが可能になる。
「EMARF AI」は、AIとの会話から3Dモデルを自動生成できるデザインツール。生成された3Dモデルは即座に図面化できる。イメージをAIに伝えるだけでデザインモデルを生成できるため、設計スキルがない利用者でもイメージ通りの家具や空間を生成でき、デザインの補助ツールとしても利用できる。
生成した3Dモデルは、木材のクラウドプレカットサービス「EMARF」でボタン一つで注文可能。パーツは接合部や構造強度まで自動で設計され、デジタル木材加工機「ShopBot」で加工され、組み立てるだけのパーツの状態で1週間程度で利用者のもとに届き、制作金額の見積も自動で算出される。
「誰もが自分の暮らしを自分の手でつくることができるような世界にしたい」という想いで2018年にサービス提供を開始した「EMARF」だが、利用者から「構造や接合部の設計の仕方がわからない」「設計ソフトを使えない」などの意見があった。そこで同社は、「設計プロセスを簡略化することでハードルを下げられると考え、本サービスの開発に着手した。
同社では今後、建築部品を自動生成する機能や接合部や構造強度を自動生成する機能、CNCルーター加工以外の制作を自動生成する機能を実装予定。さらに、正式ローンチに向けて、接合部や構造強度などのノウハウをデータ解析しパターン化し、AIで生成できるデザインのバリエーションを増やしていくほか、CADやデザインのスキルがなくても簡単かつ迅速にものづくりができるよう開発を進めていくとしている。
Top Image : © VUILD 株式会社