米ベンチャーのForever Voicesは、有名人のAI音声合成サービス「Forever Voices」と、OpenAIのGPT-4を使用し、インフルエンサーのキャリン・マージョリー（Caryn Marjorie）氏をモデルにしたチャットAI「CarynAI」をローンチ。1週間で7万1610ドル(約970万円)の収益を上げた。

マージョリー氏は、Snapchatで約200万人のフォロワーを持つ23歳のインフルエンサー。自身のファンの98％が男性だというマージョリー氏は、これまでTelegramグループを作って1日5時間はチャットを行っていたが、配信には毎回大量のファンが詰めかけ、全員と話せないという悩みを持っていた。

そこでForever Voices社は、マージョリー氏の声や振る舞い、性格をAIで再現した「CarynAI」をローンチ。同社の公式サイトによると、設計やコーディングのため、マージョリー氏の2000時間以上ものYouTubeコンテンツを学習させたという。

「CarynAI」は、ロシアによるウクライナ侵攻から牛乳アレルギーに対応したヴィーガンデザートまで、さまざまな話題に対応。加えて、アメリカのビジネス誌FORTUNEによれば、エロティックな会話も可能で、性的なムードに浸れる点も中毒性の高さの一端を担っているという（過度に失礼な態度を取ると振られる場合あり）。

マージョリー氏は、「『CarynAI』は無限のリアクションが可能なため、慰めてもらいたいときや愚痴を言いたい時に使ってもらえれば」とコメント。私たちのコミュニケーションのあり方を変え、社会性を向上させると言われるAI。更なる躍進に期待したい。

「CarynAI」公式サイト

Forever Voices 公式サイト

マージョリー氏の「Snapchat」のページ

Top Image : © Snap Inc.