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2022.12.11
インタビュー | 山木 多恵子
日揮グループは、なぜ培養肉に挑むのか─「オルガノイドファーム」の原動力
株式会社オルガノイドファーム
目次
世界的な人口の急増が確実視される未来。それに比例した食肉消費量の増加は人類が抱える大きなイシューのひとつだ。
その解決策として注目を集めているのが、動物細胞を培養して食肉を生産するクリーンミート、「培養肉」だ。国内外の研究機関やスタートアップが、より効率的かつ再現度の高い“味の培養”を推し進めている。
そんな培養肉事業に新規参入したのが、総合エンジニアリング企業としてエネルギーの分野をはじめとした様々な事業を手がける日揮グループの新会社「オルガノイドファーム」だ。
日揮グループがなぜ今、培養肉に着手するのだろうか。2021年の設立と同時に同社代表取締役に就任した山木 多恵子氏に話を聞いた。
※本コラム連載「未来事業」を引き寄せるテクノロジーはForbes JAPANにて掲載されています。
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ISSUE 036
食品・飲料
たんぱく質クライシス
気候変動と人口増加が進んでいくことで、 肉などによるたんぱく質の需要と供給のバランスが崩れていく。環境を圧迫する畜産はこれ以上拡大することができず、植物性代替肉や培養肉、昆虫食など次世代の食糧生産が求められる。
株式会社オルガノイドファーム
国内EPC事業会社である日揮が、動物細胞を培養して食肉を生産するクリーンミート(培養肉)の商業生産を目指し技術開発を行う新会社として設立。当社グループが医薬品分野を通じて培ってきた細胞培養関連技術や大規模生産を可能とする工程の自動化・効率化などのエンジニアリング技術力を駆使し、栄養改善などを実現する高機能・高付加価値なクリーンミート生産技術の確立を目指す。2030年に商業プラントの運転開始を予定している。
国内EPC事業会社である日揮が、動物細胞を培養して食肉を生産するクリーンミート(培養肉)の商業生産を目指し技術開発を行う新会社として設立。当社グループが医薬品分野を通じて培ってきた細胞培養関連技術や大規模生産を可能とする工程の自動化・効率化などのエンジニアリング技術力を駆使し、栄養改善などを実現する高機能・高付加価値なクリーンミート生産技術の確立を目指す。2030年に商業プラントの運転開始を予定している。