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2024.09.10

レポート

素材を愛し探求する、企業とクリエイターが混ざり合った一夜「TECHNO PIZZA #3」レポート【SOZAI RECORDS始動】

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第3回イベントテーマは「素材/Material」

クリエイティブ集団Konelが主催するR&Dプロトタイプ体験イベント「TECHNO PIZZA #3」が2024年8月に開催されました。今回のイベントテーマは「素材/Material」。世界各国の素材データベース「Material ConneXion Tokyo」を2023年まで運営していたNISSHA株式会社の全面バックアップにより、繊維、シート、ガラス、塗料、ゲル、粉末、特殊加工技術に至るまで、総勢22社によるバリエーション豊かで想像を刺激するユニークな素材が集合しました。

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▼参加企業一覧(順不同)

  • NISSHA株式会社

  • 東レ株式会社

  • 東洋製罐グループホールディングス株式会社

  • AGC株式会社

  • 株式会社タイカ

  • ユシロ化学工業株式会社

  • エヌシー産業株式会社

  • 積水フーラー株式会社

  • 積水化学工業株式会社

  • ティエムファクトリ株式会社 & ALMOW LCC.

  • appcycle株式会社

  • 大日精化工業株式会社

  • 株式会社丸仁

  • artience株式会社

  • BASFジャパン株式会社

  • 三菱ケミカルグループ株式会社

  • 三井化学株式会社

  • 株式会社博展

  • 株式会社NBCメッシュテック

  • 株式会社シンクシー

  • デンカ株式会社

  • 株式会社ダイセル

※今回の出展企業の素材詳細については、こちらの特集ページへ

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会場となった「MIDORI.so BAKUROYOKOYAMA」は素材メーカー、クリエイター、一般参加者が来場し超満員。熱気溢れる空間の中、各企業が持ち寄った“旬でおもしろい素材”を手に取りながら、未来の応用とコラボレーションの可能性について語り合う密なコミュニケーションが生まれました。

素材メーカー各社による“推し素材”トーク

会の中盤のトークセッションでは、NISSHA株式会社 産業資材事業部マーケティング部 Design & CMFグループ チーフデザイナー 野村 真氏が登場。「CMF」とは色、素材、質感を表したColor Material Finishの略であり、NISSHAのDesign & CMFグループではモビリティ、家電、化粧品、文具など多岐にわたる業界向けに印刷をベースとした加飾フィルムや成形パーツを提供しています。プレゼンテーションでは、同社によるプラスチック成形品に意匠と機能を付与する加飾ソリューション「Nissha SurfaceWorks」のブランド紹介がされました。

プラスチック成形品の表面に木目柄や金属調などの意匠や、タッチセンサーや光透過などの機能も提供することができ、より柔軟に市場ニーズとクリエイターの欲求に応えることが期待されているこのブランド。会場では実際のデモ機やサンプルブックに多くの来場者が触れ、NISSHAが持つ加飾技術と素材の融合の可能性について語り合いました。

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DSC05106 写真 右:野村 真(のむら まこと/Mark Nomura)NISSHA株式会社/産業資材事業部マーケティング部 Design & CMFグループ チーフデザイナー

続いてのセッションに登場したのはKonelのプロダクトデザイナーでありプロデューサーの都 淳朗氏。都氏は「素材を知ることは、世界の広さと深さを同時に知るような行為」だと語り、モノづくりと素材、ひいては人類の発展と素材の関係は切り離せないものだと強調しました。

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素材へのクリエイティブアプローチの手法には「01 開発する」「02 活用法を考える」「03 魅せ方を整える」「04 アーカイブし世の中に広める」「05 テクノロジーを掛け合わせる」「06 周囲を巻き込んで理解者を増やす」とそれぞれの切り口があるとし、Konelの素材を活用したクリエイティブ事例として、「ゆらぎかべ TOU」「QUON」「Morph inn」などを紹介しました。また、本イベントにも出展した東レ株式会社と千葉大学との共創で実現した、産学連携プロジェクト「RAY TO Material」にも触れ、企業とクリエイターだけでなく、学生や研究者が垣根を超えて素材について議論し合う機会の重要性についても伝えました。

DSC05024 Konelからは本イベントで、レコード化した素材をDJ気分で触りながら五感で楽しめる専用什器「SOZAI RECORDS PLAYER」のプロトタイプを発表。

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また、Konelは本イベントを皮切りとして、素材のブランディングとPRに特化したクリエイティブチーム「SOZAI RECORDS」の発足を発表。第二弾イベントとして、参加無料の「素材グラビア撮影会(仮称)」を実施を予告し、同時に参加受付を開始しました。

スクリーンショット 2024-09-03 9.04.05 次回イベントの実施は2024年12月〜2025年1月を予定。Konel SNSや、メディア「知財図鑑」にて続報は発信します。

素材撮影会への参加申し込みはこちら

そしてイベントの後半では、会場に集まった素材メーカー22社によるライトニングトークを実施。それぞれのメーカーの担当者が、自社が推す“旬でおもしろい素材”を専門的かつわかりやすい語り口で実演も交えながらプレゼンテーションしました。

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20社以上、総勢80名以上の“素材好き”が集まり、ディスカッションを交わした「TECHNO PIZZA #3」。深い愛情とこだわりを持った素材メーカーとクリエイターがリアルな素材に触れながら未来の応用やコラボレーションを模索することで、素材の持つ無限の可能性を再認識する機会となりました。

【開催概要】
日時:2024年8月8日(木)
場所:MIDORI.so 馬喰横山
〒103-0003 東京都中央区日本橋横山町5-13(Google Map
参加費:入場料無料(フード代別途)
内容:各素材メーカーの提供による多様な素材の展示、Konelの新プロダクト「Material-Record:」トークセッション、ライトニングトークなど

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