No.293
2021.03.18
共創を可視化するツール
パーパスモデル
概要
パーパスモデルは、共創を可視化するためのツール。一社一企業では解決できない複雑で横断的な課題に対し複数のステークホルダーが共創する場合に、経済合理性だけではなく社会性とのバランスを保ちながら目的の設定と共有をするための図解である。図の外側からステークホルダーの名称、役割、目的(動機)を書くことで、今まで見えづらかった「どんな人がどんな思いでどう関わっているか」を捉えることができる。また、中心に場やプラットフォームの名称、複数の主体が共感する「共通目的」を書くことで、その場とプロジェクトにおけるパーパスを図解により明確に視覚化することができる。共創相手、ビジネスパートナーとの新たなコミュニケーションツールとして実装されることが期待される。
なぜできるのか?
図解フレームによる目的の可視化
共創やオープンイノベーションのための場づくりの研究を行う吉備友理恵と、さまざまな社会課題解決や新規事業創造を図解を用いたコミュニケーションにより支援するビジュアルシンクタンク「図解総研」が共同でフレームワークを制作。企業、行政、市民、大学・研究機関の4つで色分けされたフレームそれぞれに目的・役割を当てはめることで、マルチステークホルダーの共創をスムーズにし、社会的意義のある目的設定の可視化が可能となる。
入力した情報を自動で図解に生成
エクセルやスプレッドシートに情報を記入し、「パーパスモデル自動生成ツール」のページにアクセスすると図解が自動で生成される。ツールはオープンとなっているため、複雑な行程を用いずスピーディな図解を誰もが簡単に作ることができる。
共通言語による対等なコミュニケーション
複数の企業、団体、人が集まる場の複雑な関係性と情報を簡潔にすることで、フィールドや職種を超えたさまざまな領域の人々が図解を共通言語として対等な目線でコミュニケーションすることが可能となる。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
マルチステークホルダーのビジネス及びプロジェクトの推進におけるチームの目的の可視化
- 官公庁・自治体
都市計画や再開発における際の市民、行政、企業、大学・研究機関の対等でクリアな意思交換と進行
- 教育・人材
事業のビジョンを図解にしマインドを高める新卒社員向けの社内ツール
- 生活・文化
恒常的なイベントやプロジェクトを地域で行う際の成功指標の可視化
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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