No.411
2021.09.06
ブロックチェーンを活用したプロジェクト支援サービス
FiNANCiE(フィナンシェ)
概要
「FiNANCiE(フィナンシェ)」とは、ブロックチェーンを活用した仮想通貨「トークン」のやり取りができる、クラウドファンディング型プロジェクト支援サービス。オーナーは、トークンの販売でサポーターを集めてコミュニティを形成でき、サポーターは、トークンを利用してコミュニティ内限定のプロジェクトへの参加や、特典の受け取りができる。従来のクラウドファンディングサービスとは違い、価格が変動し売買できるトークンの運用や継続的なプロジェクト企画・支援が可能。FiNANCiEは資金調達に留まらず、ファンコミュニティの活動をより活性化させるプラットフォームサービスとして期待されている。
実現事例 実現プロジェクト
横浜ビー・コルセアーズ「ビーコルトークン」
「ビーコルトークン」とは、BリーグB1所属チームの横浜ビー・コルセアーズがFiNANCiE上で発行し、サポーターが購入・売買できるクラブ専用のトークン。サポーターはトークンの保有により、応援の証明ができると共に、クラブが開催する投票企画への参加や、保有者限定特典への応募ができる。横浜ビー・コルセアーズがB1リーグで初めて導入した。ビーコルトークンは、ポイントのように数量を持ち、サポーターの増加やクラブの成長に応じて価格が上下する。そのため、ビーコルトークン保有者が増えると、トークン価値が高まる可能性があり、初期サポーターが継続応援するモチベーションに繋がる。横浜ビー・コルセアーズは、トークン保有者限定でホームゲームを事前会議の段階から参加・作り上げられる「FiNANCiEデー」など、様々なイベントを予定。ビーコルトークンの販売売上は、主に横浜ビー・コルセアーズのクラブ強化・運営費用に利用される。
なぜできるのか?
トークンを用いた継続的なプロジェクト活動
FINANCiE のオーナーは、トークン販売で支援金を獲得するだけでなく、購入者(サポーター)によって形成されるコミュニティを、その後の継続的なプロジェクト活動に活用できる。また、トークンはコミュニティの成長に応じて価値が変動していくため、サポーター側にも継続的に支援するメリットが生まれる。
自律的で安全なコミュニティ運営
FINANCiE のコミュニティは、サポーター活動でインセンティブが与えられたり、サポーター同士で交流やトークンのやり取りなどができるため、自律的で負荷の少ない運営が可能。またコミュニティ内のトークンは、ブロックチェーン上で保有状態を記録し、発行数量も管理。複製や改ざんができないため、安全性も担保できる。
トークン・トレカによるコミュニティの活性化
FINANCiEではトークンに加え、コミュニティ限定のデジタル版トレーディングカード「トークン・トレカ」の販売も可能。サポーターは、プロジェクト支援とコレクションの楽しさの両方を同時に実現できる。トークン・トレカはコミュニティ内での売買も可能なため、サポーター同士の交流活性化にも繋がる。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
ファンとクラブチームやアーティストをつなぐ新たなコミュニティサービス
- アート・エンターテインメント
安全なトークン売買やファン交流を楽しむためのプラットフォームサービス
- 官公庁・自治体
地域振興に向けたその地域に住むことで支援し特典が得られる支援プロジェクト
- 金融・保険
企業における株式に代わる新しい資金調達手段としての活用
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社フィナンシェ