No.451
2021.10.18
端的に図解したビジネスモデルのデータベース
Bizgram(ビズグラム)
概要
「Bizgram(ビズグラム)」とは、企業のビジネスモデルを図解で紹介するデータベース。図と文章で解説したビジネスモデルのデータをオンラインで掲載しており、誰でも見ることができる。ビジネスモデルの情報は、ビジネスを支える要素となるためオープンにされないことが多く、また複数企業の情報が一カ所に集まることも少ないが、Bizgramでは業界や業種を問わずにビジネスモデルを図解・公開している。将来的には、Bizgramに世界のビジネスモデルのデータが集まり、新しいビジネスを検討する際に着想を得たり、ビジネスモデルの分析・検証を行えるような、ビジネスインフラとしての拡張が期待される。
なぜできるのか?
独自メソッドによるビジネスモデル図解
ビジネスモデルをよりシンプルで分かりやすく伝えるため、独自メソッドの「ビジネスモデル図解」を構築。
ビジネスには誰(何)が関係していて、どういう関係性になっているかを可視化するため、3つのルールを設定し図解している。1つ目のルールは、ビジネスの関係者やモノなどの「主体」を3×3の9マスで構成し納めるというもの。さらに上中下段にはそれぞれ、利用者・事業・事業者を設置すると定め、関係者を分かりやすく表現している。2つ目は、モノ・カネ・情報の流れを矢印で説明すること。流れを矢印で示すことで、主体の立ち位置や関係性を表している。3つ目は、説明しきれない部分はふきだしで補足説明すること。主体や矢印では描き切れない重要な情報についてはふきだしで補足し、ビジネスモデルの理解を促す工夫をしている。
ビジネスモデル構築の行程を考慮したサービス展開
Bizgramでは、まずビジネスモデルを「学ぶ」ことに焦点を当て、ビジネスモデルのデータを集めて公開するサービスを展開。世の中にどんなビジネスモデルがあり、どういう仕組みになっているかが分かる情報を公開し、学べる場を構築した。Bizgramは当初、オンラインでビジネスモデルのデータ化・編集・公開が行え、相互レビューや新規ビジネス検討ができるサービスを構想していたが、基礎ステップとして「学ぶ」行程を最初にサービス化した。今後はビジネスモデルを「つくる」「検証する」方向へのサービス拡張も検討しているという。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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