GPSによる位置情報の取得

人工衛星を活用した全地球測位システムであるGPS（Global Positioning System）により、ユーザーの位置情報を取得。スマートフォンでアプリの位置情報取得を「常に許可」に設定すると、アプリを起動しなくても日々の移動が記録され、移動距離に応じて自動的にマイルがたまる。マイルを獲得できる移動形態と、移動形態に応じた基本的な移動基準があり、それらに合致するとマイルが付与される。例えば徒歩やランニングは「屋外で2分以上の休憩なしで0.2マイル以上の距離を移動すること」と定義している。その他の移動形態としては、自転車・自動車・車の相乗り・電車・バス・船・スキー・飛行機がある。

AIによる移動手段の自動判定

ユーザーの移動手段は、スマートフォンの位置情報や移動状況をもとに、様々なアルゴリズムを組込んだAI（人工知能）が自動で判定を行う。電波状況が悪い場合や交通機関のデータが使用できない場合などは、誤った移動手段の判定をされるケースもあるというが、アプリ操作で移動手段の変更を可能にしている。

サービスを支えるビジネスパートナー

Milesは米シリコンバレー発のサービスで、2021年10月に日本でもサービスを開始。サービスの本格展開にあたっては、ローンチパートナーであるJR東日本、JALグループ、あいおいニッセイ同和損保との間で先行試験的にサービスを実施。日本の消費者の移動パターンや利用パターンなどを把握し、本格展開の基盤にしたという。また、Milesの特典や寄付などは複数の特典パートナー企業が各種提供。Milesは、ユーザーが特典を利用して発生した売上から成功報酬としてパートナー企業から手数料を得る。パートナー企業はMilesに参画することで、新規顧客の開拓や利用促進、ブランド認知度の向上などが見込まれる。