No.662

2022.03.31

水を使わない繊維化技術

ドライファイバーテクノロジー

ドライファイバーテクノロジー

概要

「ドライファイバーテクノロジー」は、廃棄物となる繊維素材から、水をほとんど使わずに用途に合わせた繊維化や結合、成形を行い、新たな活用法を生み出す技術。繊維素材の端材や加工が難しい素材に対し、衝撃を加えることで繊維化し、その後用途に合わせた二次加工で機能を持たせたりさまざまな形に成形したりすることができる。従来、紙などの繊維素材のリサイクル技術は大量の水を使用することから環境への負荷が問題視されてきた。一方、ドライファイバーテクノロジーは繊維化により、少量の水のみで繊維素材を加工し、リサイクルが可能。将来的には、繊維資源を再生利用する技術としてSDGsの循環に貢献が期待されている。

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なぜできるのか?

衝撃力による素材の繊維化と材料特性の実現

ドライファイバーテクノロジーは、水を使わずに衝撃力によってさまざまな素材を繊維化。生成される繊維は、長さを調整したり、密度をコントロールし繊維の分布を制御することで、表面だけを硬くし強度をもたせるといったさまざまな特性を持たせることもできる。

機能材を添加することで高機能化

ドライファイバーテクノロジーは、機能材を添加することで、難燃や導電、撥水などさまざまな機能を持った素材を作ることが可能。添加材料の濃度や機能添付の位置も制御できるため、バリエーションに富んだ高機能素材を実現できる。

用途に合わせた自由な成形

ドライファイバーテクノロジーによってできる繊維は、プレス加工用、射出成形用などさまざまな製造プロセスに合わせた加工が可能。ペレットやシート状、板状など用途に合わせてさまざまな形状に成形することができる。

相性のいい産業分野

製造業・メーカー

自社の廃棄繊維を再生利用した繊維製品の開発

資源・マテリアル

着なくなった服を繊維資源として回収し新しい繊維素材として活用

環境・エネルギー

古紙や木材の端材を肥料素材に加工し環境再生に活用

農業・林業・水産業

廃棄してしまう繊維素材をその場で肥料や農具素材に再生利用

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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