No.785
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2023.08.10
ICカードを用いたオフライン/オンライン在庫管理システム
シンプルストックチェッカー
概要
「シンプルストックチェッカー」とは、ユーザーのICカードを通じて商品の在庫管理を行うことができる技術。例えば単体ではネットワーク通信ができないオフライン自販機においても、購入時に用いられるICカードに記録された情報を介して、在庫の把握が可能となる。効率的な在庫管理を通じて、商品補充の工数削減、販売機会損失の低減に繋がる。そして携帯端末アプリを活用する等により、本仕組みの商品を購入する動機付けを設計すれば、ユーザーの消費活動を促すことも期待される。
なにがすごいのか?
オフライン自動販売機でも在庫管理が可能
在庫管理の工数削減
商品売り切れによる販売機会損失を低減
なぜ生まれたのか?
オフライン自販機は、作業者が定期的に見回る必要があり、在庫管理や工数の観点から非効率であった。そこでデンソーウェーブの研究者は、多くのユーザーが商品購入時に使用しているICカードに着目し、ICカードに記録された情報を介して在庫の把握を行う本アイデアの着想に至った。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
ゴミを捨てるほどポイントが貯まる「Smart TRASH」
サステナブルな意識がスタンダードになった未来のカーボンニュートラルな社会においては、リサイクルや分別は当然の行いとなり、人々はいかにスマートにゴミを分別しながらCO2削減ポイントを貯めていくか、「TRASH to Earn(捨てながら稼ぐ)」に関心を持つようになる。
普段、我々が当たり前に使っているゴミ箱が、そのきっかけになるかもしれない。街に点在する所定のスマートゴミ箱に正確に分別しながらゴミを捨て、「Smart TRASHカード」をタッチ。分別した容量や素材に応じて様々なサービスに転用可能なポイントが付与される。また、管理者は、スマートゴミ箱のネットワーク接続の状態に関わらず、利用者のICカードや情報端末を媒介にして利用情報が管理本部に送信されることで、溜まったゴミの容量を予め把握することができ、効率的なゴミ収集が可能となる。
都市部や農村部を問わず設置と管理が可能となるため、47都道府県のスマートゴミ箱にゴミを分別してタッチすることで限定グッズや体験が獲得できる仕組みにするなど、御朱印集めのように「ゴミステーションを訪れること」が旅の理由になるような新たな文化も生まれるかもしれない。
なぜできるのか?
ICカードがオフライン自動販売機での購入情報を記憶
オフライン自動販売機にてユーザーが使用したICカードは、購入情報を記憶する。購入情報とは、どの自動販売機で、何の商品が購入されたか、を最低限含む情報である。
オンライン自動販売機にて過去の購入情報を読み取り
その後、ネットワーク接続されたオンライン自動販売機にて当該ICカードを用いて商品を購入したとき、オンライン自動販売機は、ICカードに記憶された購入情報を読み取る。
過去の購入情報も管理サーバーへ送信
オンライン自動販売機は、ICカードから読み取った購入情報をネットワークを介して管理サーバーに送信する。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 デンソーウェーブ