No.791
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2023.04.12
社会全体で生き物を育て、人も成長する自律分散システム
育成DAOシステム
概要
「育成DAOシステム」とは、自律分散型組織であるDAOのコミュニティ内で共通の生き物やバーチャルペットを育て、その育成を通じて人間性も育むシステム。DAOのメンバーが各人に課せられた役割や日々のタスクを遂行することで設定した育成対象が成長し、各メンバーは、その遂行状況に応じてトークンを獲得できる。
SNSなどのデジタルツールによりコミュニケーションが希薄化し、相手に対する影響を感じにくい社会において、思いやりや責任感の育成を支えるシステムとして、家族や学校、地域など大小様々な単位での活用が期待されている。
なにがすごいのか?
家族や町内会、会社など規模や場所に関わらず育成DAOコミュニティが形成
DAOメンバーが各人の役割を果たすことで育成に関わるタスクを分散化
DAO内での役割遂行状況に応じてメンバーにトークンが付与される
なぜ生まれたのか?
カプコンが保有している特許技術(特許番号:第7068593号)をもとに、同社と知財図鑑が「妄想大喜利」を実施。社会課題と妄想からアイデアを拡張し、「ブロックチェーン」「メタバース」などの技術と、非中央集権的な組織「DAO」のアイデアを用いている。少子化や核家族化が進み地域の支援機会が減少する近年では、様々な局面でのコミュニケーションが希薄化し、人を育む環境が減りつつある。そうした社会課題を受け、仮想空間でコミュニケーションを促し、メンバーとの共同タスクを通じて人を育み、支え合う場として「育成DAOシステム」を開発した。役割遂行に応じてトークンを発行することで、コミュニティに貢献することへの意識醸成や自立促進を目指している。家族だけでなく、町内会やPTA、学校への展開や、会社など様々なコミュニティでの活用が想定され、あらゆる組織の人の育成に寄与すると期待される。
妄想プロジェクト 妄想プロジェクト
自発的でイノベーティブな「DAOマインド社会」
日本のイノベーション力の衰えが指摘されて久しい。日本企業や研究機関の閉ざされた環境が、技術のオープン化と活用を阻み経済の停滞を招いている。育成DAOシステムでは、フラットな組織で自発的に役割を果たす経験ができ、家族や地域などと共同で何かを育む楽しさを知る。また周囲と協力して継続的にミッションをこなすことで、成果が共有され、貢献に応じた対価が得られることも学ぶ。そのマインドを持った育成DAO出身者が企業や社会に参画する「DAOマインド社会」では、日常的にイノベーションが起こり得るだろう。社会のあらゆる過程で育成DAOシステムを活用することで、ウェルビーイングな社会構築にもつながると期待される。
なぜできるのか?
ブロックチェーンで育成対象との役割や実績を記録
「育成DAOシステム」では、ブロックチェーン技術を用いて、育成対象とメンバーが担う役割や遂行実績を記録する。育成対象となる生き物やバーチャルペットに対し、DAOのメンバーのアカウントに「散歩に連れていく」「食事を提供する」などの役割を設定する。メンバーが役割を遂行すると活動実績が記録され、実績データはトークンを発行する判定データとして用いられる。
メンバー間での見守りと実績解除システム
カプコンが保有するアプリケーションシステムの技術(特許番号:第7068593号)では、ユーザーが同アプリを用いたゲームを行う際に利用条件を設定でき、制限条件を満たすとユーザーはゲームが有利に働く恩恵が受けられる。親子で同じアプリをインストールすることで、監督者役である親が制限条件の設定やゲームプレイ状況を見守ることが可能。「育成DAOシステム」には、見守りと制限条件を満たすと恩恵が受けられる仕組みを用いている。
役割遂行状況に応じてガバナンストークンを発行
ブロックチェーン技術を用いたメンバーの役割と遂行実績データをもとに、DAO内のガバナンストークンを発行する。ガバナンストークンは暗号資産としてDAO内のユーティリティに利用したり、育成方針を決める投票権が付与される。
相性のいい産業分野
- アート・エンターテインメント
DAOでバーチャルペットやバーチャル植物などを育てるゲームの開発
- 生活・文化
親と子が役割を分担して共同でキャラクターを育てる、コミュニケーションツールの開発
孫と祖父母など親戚間でコミュニケーションを潤滑にし、家族の行事や財産を管理
- 教育・人材
教育者が子供や学生、新社会人などに向けて課題を設定し、達成を見守る教育ツール
- 官公庁・自治体
地域住民が共同で独居老人のケアなどに取組み、地域社会の活性化を促す