No.1073
2025.10.01
リアルタイムで動く次世代デジタルヒューマン
ENHUMAN(エンヒューマン)

概要
「ENHUMAN(エンヒューマン)」とは、本物と見間違うほどの、フォトリアルな人間型のアバター。容姿のみならず表情や一つひとつの動きも人間の特徴を捉えている。リアルタイムで動くことができるため、対人サービスや教育など信頼関係が求められるようなシーンでの活用も見込まれている。適切なAIを使用することで、正確な情報の伝達やバイアスの少ない判断、人件費の削減、多言語化などビジネスシーンでの利点も注目されている。細部まで開発を行うことで、自己投影や作品の没入感を大きく左右するような映像やゲームなどの作品への活用も見込まれている。リリース前から各分野の専門家から注目を集め、メディアアーティストの落合陽一氏から「日本発の、世界を牽引するデジタルヒューマン」として評価を受けている。
なぜできるのか?
ゲーム市場で広く普及するUnreal Engineを採用
既存のデジタルヒューマンの多くは、CG技術を用いたプリレンダーのため収録や編集が必要となり、人工知能技術を搭載しての柔軟な対応が困難とされてきた。「ENHUMAN」はゲーム市場で広く普及するUnreal Engine(アンリアル・エンジン)を採用。解像度を維持しながらリアルタイムで動くことを実現することで、臨機応変な対応が求められるビジネスシーンでの導入を可能としている。
映像のトップクリエイターが開発し、人の目を惹き、安心感を与えるデザイン
「ENHUMAN(エンヒューマン)」の初作「ミア(Mia)」の開発はエラスマス・ブロスダウが担当。エラスマス・ブロスダウは、世界初のVRベンチマークのディレクションで知られ、自身の映画やゲーム作品で世界的に高い評価を受ける映画監督、映像技術者。これまでCGで人を再現する際に人が対象に対して少しでも違和感を持つと、恐怖や嫌悪を感じてしまう状態である「不気味の谷」が大きな問題だった。既存のデジタルヒューマンでは真似できない精巧かつより人間らしい表現を可能とすることで「不気味の谷」を克服。最先端の技術を用いることで繊細な表情、人間特有の感情表現をより美しく再現。人の目を惹き、安心感を与えるデザインや表情で、対人コミュニケーションが求められるシーンへの活用が見込まれている。
最新のAI搭載で幅広い活用ができ、多言語化も可能
最新のAIが搭載されており、高度なコミュニケーション能力や提案能力を兼ね備えている。人工知能の選択で、利用シーンにあったものへのカスタマイズが可能。多言語化も容易で、さまざまな言語の識別機能を搭載することができる。国際的なビジネスシーン、受付やガイドなどインバウンド向けのサービスでの活用が見込まれる。
幅広いビジネスシーンでの採用が可能
リリース前から各分野の専門家から評価を受けており、対人ビジネスから危険を伴う仕事まで幅広い分野での採用が見込まれている。受付や、講師、インストラクター、ツアーガイド、アドバイザー、ショップアシスタント、交通誘導などが挙げられ、エンターテインメント分野での活躍では、映像作品において過去の若々しい姿で熟練の俳優が演じたり、高性能なAIの搭載でバラエティ番組などでの臨機応変な対応も期待されている。ここまでの高水準でデジタルヒューマンサービスが提供されるのは国内では初めてとなる。
人員配置の効率化やDX推進の象徴としての役割に期待
コピーしたデジタルヒューマンの配置が可能で、全支社に同じ受付を配置したり、全店舗で同じショップアシスタントに接客を担当させることができる。これまではポジション分の採用と雇用、そして入社後の教育が必要とされてきたが、これにより効率化が見込める。また、近年、大手企業、グローバル企業を含め、新卒、若手の採用が大きな課題となっている。「業務効率化され適切なライフワークバランス」であることが20代、30代の求める働く環境の一つ。この導入はDX推進の象徴としての役割を果たし、採用への効果も見込むことができる。広報、PRの観点での波及効果も期待でき、ユーザーの要望によって、PR活用にも的した機能、キャラクターの提案が可能。
相性のいい産業分野
- 旅行・観光
デジタルヒューマンによる観光ツアーの導入
- 金融・保険
店舗での受付からリモート対応まで幅広いカスタマーサービスへの活用
- 教育・人材
デジタルヒューマンの配置で教育と業務効率化を促進
- 医療・福祉
患者の健康状態の把握やコミュニケーションに活用
- メディア・コミュニケーション
目的、用途にあったキャラクターに調整することで、映像広告などのPRに活用
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 SAFEHOUSE
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