No.1082
2025.11.12
騒音下でも高精度の音声認識を実現するマスク装着型デバイス
mask voice clip

概要
「mask voice clip」とは、騒音環境下でも話者の声を正確に抽出できるマスク装着型デバイス。音源選択性とノイズ耐性とを構造的に両立させ、デバイスに取り付けられたセンサが発話の振動を直接検出することで、高品質な音声信号の取得を可能にしている。騒音環境下で音声認識の向上など、話者の声だけを認識することにより既存のノイズキャンセル技術を上まわる音声入力の向上が期待できる。製造業や病院といった、騒音環境下やマスク着用が必要な状況での音声入力の次世代インターフェースとして、その活用性が評価されている。
なぜできるのか?
話者の声を正確に抽出するマスク装着型デバイス
騒音環境でも話者の声を正確に抽出可能。マスク装着型デバイスで、マスク表面の微細な振動を圧電フィルムセンサで検出する独自構造を採用。マスクの内側に取り付けられたセンサが発話の振動を直接検出し、ヘッドセット型のマイクのように周囲騒音が混入することや、咽喉マイクのように声の明瞭さが損なわれることがなく、高精度に音声データを取得する。また、騒音環境下で音声認識の向上など、話者の声だけを認識することにより既存のノイズキャンセル技術を上まわる音声入力の向上が期待できる。
騒音環境下やマスク着用が必要な状況での次世代インターフェースとして期待
工場や医療現場、屋外点検などの騒音環境下や複数話者がいる状況でも話者本人の声だけを抽出した高精度な音声入力が可能。騒音環境下やマスク着用が必要な状況での音声入力の次世代インターフェースとして貢献する。マスク着用時の発話や音声認識は、これまで課題があったが、このデバイスによりマスク着用がネガティブ要素にならないほか、マスクデバイス以外でのソリューションやサイレントスピーチへの応用など、将来的な可能性にも期待が寄せられている。
相性のいい産業分野
- メディア・コミュニケーション
騒音環境下での会話への活用
- 医療・福祉
医療現場や福祉施設でのコミュニケーションへの活用
- 教育・人材
大人数での現場教育や講義に活用し、人材育成をサポート
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 村田製作所

