No.1194

センサー搭載ウェアにより手足の動きで演奏する電子楽器

Miburi(ミブリ)

Miburi(ミブリ)

概要

「Miburi(ミブリ)」とは、センサーが付いたウェアを着た演奏者の身振り手振りで音を直接コントロールする新しい発想の電子楽器。リズムや楽器音をダンスや体操に近い体の動きで演奏を行うことができる。肩、肘、手首などの各部分にセンサーを装着した専用ウエア、両手の指で演奏するためのグリップセンサー、出力用音源スピーカーユニットがセットになっている。モデルは、音階が演奏できる「S3」と主に打楽器音色でリズム演奏を主体とする「R3」の2モデルが発売された。

なぜできるのか?

身体の動きそのものが楽器の入力手段となる電子楽器

現在の楽器は、音程を決める入力部分と、音を出す発音部分に分けられ、入力部分の形態や入力方式によって演奏方法が異なっている。例えば、ピアノであれば、鍵盤が入力部分で、ハンマーで弦を叩いて響かせるのが発音部分となり、指で鍵盤を押して(弾いて)演奏する。「Miburi(ミブリ)」は、人の身体が入力部分で、専用の電子音源が発音部分となり、手首、肘、肩を一定の位置に曲げることが演奏になる新しい電子楽器。身体の動きそのものが楽器の入力手段で、身体の動きと音楽演奏が一体化しており、音を直接コントロールできるので微妙な演奏表現が可能となっている。

センサーが付いたウェアが身体の動きを認識し、身体の動きがそのまま音楽になる

肩、肘、手首、足などに装着したセンサーでその動きを検出し、手足の動きで音楽を演奏することができる。音を身体の動きによりコントロールし、音楽やリズムを奏でるという、他に類を見ない電子楽器。ウエアを着用することで身体の動きがセンサーに捉えられ、音階へと置き換えられる仕組みで、身体の動きがそのまま音楽になる。ヤマハが「VA(バーチャル・アコースティック)音源」の開発に成功したのを期に発案、商品化が進められた。発売されたモデルは1995年3月に作られた最初のモデル「S3」とドラムなどのリズム楽器を主体とした第2弾の「R3」の2種類。最初のモデル「S3」が、手の動きによるメロディー演奏を主目的にしているのに対し、「R3」は、足の動きも加え、ドラムやパーカッションなどリズム楽器の演奏を主体としている。またダンスなど大きく激しい動きが求められることからワイヤレス化も実現。

誰でも簡単に感覚的に身体を動かすだけでリズム音を演奏することが可能

「R3」は手首、肘、肩、足など人の身体の動きで、リズム音を演奏することができる。肩、肘、手首にセンサーを装着したウエアを着用し、踵とつま先にセンサーのついたユニットを靴の中に装着する。肩を上げる、手を振り下ろす、足踏みをするといったダンスや体操などに近い身体の動きをセンサーが検出し、専用のリアルなAWM音源が発音する。これにより、ダンサー自身が踊ることでリズム音楽を演奏したり、ドラマーがドラムを叩くような動作で、ドラムセットが目の前になくてもドラム演奏ができるなど、全く新しい音楽表現が可能となる。「S3」でメロディーパート、「R3」でリズムパートを受け持つアンサンブル演奏なども楽しむことができる。また、ダンスなど大きく激しい動きに邪魔となる音源部分との接続をワイヤレス化している。「ウェア」や音源などの各ユニット、ワイヤレス送受信装置(別売)などを専用のケース(別売)に全て収納でき、電源と増幅装置(アンプ+スピーカー、ラジカセなど)があればどこでも演奏が可能。MIDIの入出力端子も装備しており、内蔵の音源のほかに、他のMIDI機器での発音も可能となっている。

AWM音源搭載で、高音質なリズムサウンドを実現

「R3」のサウンドは、音源にリアルで高音質のAWM音源を搭載し、ドラムセットやパーカッションなど235音色を内蔵。手、肩、肘、足などの各センサーに、好みのリズム音色を割り当て演奏することができる。ダンス系なら「エアロビクス」「ダンス」「タップ」など基本的な音色や強弱の組み合わせを用意(プリセット32種類)しているため、演奏者の多彩なスタイルに合わせた組み合わせを選ぶことも可能。

相性のいい産業分野

アート・エンターテインメント

ダンスゲームや音楽イベントへの活用

スポーツ

フィットネスなど体を動かすスポーツでの活用

教育・人材

誰でも手軽に触れることができる音楽体験の提供

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © ヤマハ 株式会社

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