No. 088 世界の物流を変える包装技術

強化段ボール「ナビエース」

強化段ボール「ナビエース」は、通常の段ボールに比べ、はるかに高い強度を持つ段ボール。物流における包装手法は、近年の通信販売の普及に伴って、防虫・廃棄処理に多大なコストのかかる「木箱包装」から、大量の商品を迅速かつ安価に輸送・保管できる「段ボール包装」へと変遷している。それ故に、段ボールの質の向上は、今や物流の要として認知されている。本知財は、物流の在り方を大きく変えようとするものである。波を打つ「中芯」と呼ばれる部分の設計改善を通じて、重さ3キロの鉄球を落としても凹まない強度を獲得。将来的には、本知財によるトータル物流コストダウンの実現が期待されている。

なぜできるのか?

トータル物流コストダウン

一般的な物流コストの内訳は、輸送費60%、保管・荷役27%、包装材5%、管理費その他8%と言われる。本知財は、単なる包装コストの削減だけでなく、梱包作業工数の削減、輸送・積載効率の向上、保管の効率化、開梱性、廃棄のしやすさまで、物流トータルでのコストダウンを視座に入れている。

60%以上UPした圧縮強度

本知財では、波を打つ中芯と呼ばれる部分を、加熱によって硬くなる特注紙で構成する。この工夫により、本知財のシングルの強度は、従来の段ボールのダブルに匹敵する。この高い強度によって、以下のような包装が可能となる。
・大型フィルムロールの宙吊り包装(最大1000kg×3段)
・輸出用の椅子40脚の包装(150kg)
・農薬散布用の無人ヘリコプターの包装
・複雑形状である自動車用ヘッドライトの包装
・アップライトピアノのオール段ボール包装(300kg×3段積)

相性のいい分野

災害
自動運転技術との組み合わせによる、迅速で効率的な物資供給
SDGs
ダンボールの半永久的再利用
インテリア
デザインを施し、扱いやすく丈夫な収納家具
災害
緊急時の仮設住宅/避難所内簡易住居スペース

知財情報

主な知財ホルダー:ナビエース株式会社(旧: 中津川包装工業株式会社)

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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知財ハンター

小髙 充弘 Mitsuhiro Odaka
Media Artist / Konel Inc.

1991年生、神戸出身。学士(医学,理学)。広義の「感染」に関するメディアアート制作を行う。病原体、行動、モラル等が、複雑に跨ぎ合うつながり構造の上を拡散・極性化する現象に関心がある。その関心の下で、データによる予測可能性を超えた逸脱的な意味付けの内部に人間が人間たる規定要因を探したり、疎外された逸脱主体と他との交流の回復がありうるのか探ったりしている。