Brewed Protein(ブリュード・プロテイン)by スパイバー
Brewed Protein™ (ブリュード・プロテイン)は、植物由来のバイオマスを主な原料とし、微生物発酵(ブリューイング)プロセスによりつくられる人工タンパク質素材。従来の石油を原料とする合成繊維とは異なり、地球上に豊富に存在するタンパク質を発酵させて原料を生産できるため、著しくエネルギー消費量が少なく、環境負荷が小さいことが最大の特徴。多種多様な特性や形態の材料を設計することが可能で、アパレル分野における脱マイクロプラスチックや脱アニマル、輸送分野における軽量化のニーズ等に対して大きな役割を果たすことが期待されている。
なにがすごいのか?
- 微生物の力を活用した人工タンパク質素材
- 衣類以外にもさまざまな素材や形態を設計することが可能
- 石油に頼らず環境負荷が少なく、持続可能な社会の実現に貢献
なぜ生まれたのか?
新世代バイオ素材開発を行うSpiber(スパイバー)社の「環境問題が平和に直結しているという」という思いのもと、持続可能で人類に有益な素材を提供すべく開発を開始。天然のクモの糸を再現する技術「QMONOS(クモノス)」をはじめとする、15年に及ぶ研究開発を経て、遺伝子配列を目的に応じてデザインし、微⽣物による発酵プロセスでの生産方法を確立した。名称を「QMONOS」からその製造プロセスにフォーカスした「ブリュード・プロテイン」へと変え、2019年にゴールドウイン社「ザ・ノース・フェイス」とのコラボレーションで「MOON PARKA」として実用化に至った。