Antivirofouling Coating

Antivirofouling Coatingは、ウイルスをはじくこと(antivirofouling)ができる繊維(テキスタイル)コーティング技術。従来のコーティング技術において追究されてきた、血液・尿・汗・唾液などの体液に対する撥水性だけでなく、ウイルスに対する忌避性をも併せ持たせられることに新規性がある。加えて、従来技術よりも、超音波洗浄やこすり洗いに対する高い耐久性を実現する。スプレーでの噴霧や液体に浸すなどの利用・生産手段を工夫すれば、ガウンなどの個人防護具から病院の待合室の椅子まで、医療場面におけるあらゆるテキスタイルに適用でき、感染拡大防止に大きく貢献しうると期待されている。
筆頭著者のGalante氏(ピッツバーグ大学博士課程大学院生)は、コロナ禍の現状を鑑みて、従来技術における撥水・撥血性に留まらない新たな手法を提案するに至った。