No. 193 体温で柔らかくなり体にフィットするプラスチック

HUMOFIT(ヒューモフィット)

HUMOFIT(ヒューモフィット)は、人の体温を感知して体に馴染む形状記憶シート。プラスチックでありながら、常温でゴムのようにしなやかで、曲げたり折ったり伸ばしたりすることができる。温度が約28度を超えると柔らかくなって変形させやすくなり、冷めると固くなる。折りたたんでコンパクトにしたり、体温で体にフィットさせたりすることができ、人と物の一体感を向上させる。将来的には、体へのフィット感が求められる靴やサポーターなどのスポーツ用品、医療分野など幅広い分野への応用が期待されている。

年齢、性別、体の部位を問わずフィットする新素材。

冷めると固まり、温まると柔らかくなる。

なぜできるのか?

体温と室温の中間のガラス転移温度

HUMOFITのガラス転移温度(劇的に軟化する温度)は約28℃。室温(約23℃)と人間の体温(約36℃)の間にHUMOFITのガラス転移温度が存在している。手で触れると体温がシートに熱を伝え、シートの温度がガラス転移温度を超えると柔らかくなって手にフィットする。

体にフィットする形状記憶性

初期応力に対しては固いが、ゆっくりと力を加えると変形し、一定時間その形状を保って、徐々にもとの形に戻る。

相性のいい分野

スポーツ
体にフィットするスポーツウェア、足にフィットする靴やサポーター、ラケットのグリップ
アウトドア
加熱することでコンパクトになるテントなどのキャンプ用品
防災
あご紐の素材にすることで誰にでもフィットするヘルメット
アート
表面に印刷することができる特徴を活かした、自在に変形する絵や写真

知財情報

主な知財ホルダー:三井化学株式会社

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。

知財ハンター

荒井 亮 Ryo Arai
Producer / Konel Inc.

1977年東京都荒川区生まれ。立教大学社会学部産業関係学科卒。クリエイティブ会社にてライブ配信事業のプロデューサーとして番組の企画制作、各種アライアンスやチームビルディングを担当。その後、Konelに所属し「日本橋地下実験場」を中心としたプロジェクトに関わる。聴覚を拡張するプロダクト『PlayEar』の開発や、インターネット世代のポップカルチャー、メディアアート、ペットテック領域に関心がある。


知財ライティング: 都淳朗