No.831
2024.03.06
大切な人の一部を身に着ける、細胞入りのアクセサリー
PxCell Wear(ピクセルウェア)
概要
「PxCell Wear(ピクセルウェア)」とは、ヒトの細胞が入ったアクセサリー。家族や婚約者といった大切な人の細胞を封入することで、他者との精神的なつながりを体現できる。また、「PxCell Wear」は、発行時にブロックチェーンを用いたデジタル証明書付きで発行され、真贋性が担保される。古来より受け継がれてきた「想いを纏う」という行為をバイオテクノロジーでアップデートした知財として、婚姻の証やお守り、形見、ファングッズなど、多様な用途での活用が期待される。
なにがすごいのか?
バイオテクノロジーを用いて細胞を封入し、想いを纏い繋ぐ社会を提案
ブロックチェーン技術を用いて細胞の真贋を証明しながら保存と商品化
なぜ生まれたのか?
古来より人類は、他者の一部をお守りや形見、呪具などとして身に纏うことで、大切な他者の想いを纏ってきた。こういった例は、イギリスのモーニング・ジュエリーや、遺灰をダイヤモンドに加工したジュエリー、推し活の文脈でライブ会場の空気を集めた「場空缶」など、枚挙にいとまがない。
そこで、「細胞で想いを繋がる社会」の実現を目指すバイオファッションテックカンパニー・株式会社PxCellは、こういった「想いを纏う」行為をバイオテクノロジーとブロックチェーン技術により形を変えながらアップデートし、想いを残す知財として「PxCell Wear」の開発に踏み切った。
なぜできるのか?
ブロックチェーン技術によるセキュリティの確保
盗難などにより「PxCell Wear」が第三者の手に渡った際も、「PxCell Wear」のデジタル証明書は、第三者による閲覧が不可能な仕組みを実装している。
不特定多数の販売に対応
製造時は、不特定多数の販売を想定し、DNAを酵素で破壊。独自のコラーゲン足場技術で細胞の劣化を防止している。
ヒトの細胞の売買ができる世界の実現を目指す試み
株式会社PxCell代表の川又龍人氏は、ヒトの細胞を売り買いする世界の実現を目指すプロジェクトを推進。倫理面での議論やプラットフォームとの連携、DNAの悪用を阻止する技術開発を通じて、「PxCell Wear」を流通できるようルールメイキングを行っている。
相性のいい産業分野
- 製造業・メーカー
婚約者の細胞を封入した結婚指輪
- アート・エンターテインメント
著名人の細胞を封入したファングッズ
- 生活・文化
故人の細胞を埋め込んだブロックチェーン仏壇
- 金融・保険
家族の細胞を埋め込んだ、真贋性を保証した金庫キー
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。
Top Image : © 株式会社 PxCell