No.1078

大阪・関西万博

2025.10.23

“未来のアイデア”を生み出す参加型共創プロジェクト

ミライのタネ

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概要

「ミライのタネ」とは、大阪・関西万博のパビリオン「住友館」が手掛ける、“未来のアイデア”を生み出す参加型共創プロジェクト。約700件の住友グループの技術や取り組みをもとに構築したプラットフォームを軸に、未来づくりにつながるアイデアを創出・共有している。万博と連動した特設Webサイトも提供しており、サイトを通じて、いつでも・誰でもアイデア創出に参加できる。プラットフォームの構築には、特許技術をもとに事業アイデアをつくるAI搭載システム「ideaflow(アイデアフロー)」の技術基盤を活用した。生み出されたアイデア「ミライのタネ」が、世界中に広がり成長することで、人類共通の課題解決や豊かな未来社会の実現を後押しすると期待されている。

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出典:https://youtube.com/shorts/O4_fIM7vcko?si=6iRSj5slmSNsuAGS

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なぜできるのか?

森の継承と未来創造を促す「住友館」の構築

「住友館」のテーマは「さぁ、森からはじまる未来へ」。パビリオンを通じて、森の重要性を伝えるとともに、未来につなぐ仕掛けを施している。没入感のある“森”の体験コンテンツをめぐる中で、森が育んでいる「いのちの物語」に触れる機会を提供。次世代につなぐ取り組みとして、未来の森づくりに参加できる植林体験と、共創プロジェクト「ミライのタネ」を展開している。「ミライのタネ」のゾーンでは、生み出されたアイデアと、アイデアのもとになった住友グループ各社の技術・取り組みをセットで展示。万博会期中に700点近くのアイデアの展示を予定。またゾーン内に、特設サイトにつながるQRコードを掲示しており、来場者はその場でアイデアづくりに参加した。

共創プラットフォームの構築と一般公開

住友グループ各社が保有する、約700件の最先端技術や取り組みをデータベース化。それをもとに、グループの技術・取り組みを活かして“未来のアイデア”を生成する共創プラットフォームを構築した。万博開催期間中は、特設Webサイトでプラットフォームを展開。「どんな未来にしたいか」や気になるキーワードを選ぶシンプルなUIで、誰でも簡単にアイデアを生み出せる。アイデアはベースの技術・取り組みとともに表示し、推進状況や開発者の想いなども併せて共有。つくったアイデアは、特設サイトで随時公開する。万博会期後は、住友グループのWebサイト上にアーカイブ化し、人類共通のアイデアとして公開を続ける予定だ(※1)。
(※1 近々、住友グループ広報委員会が運用するWEBサイトにアーカイブページが新設される予定です。
https://sumitomoexpo.com/files/assets/6ce3285fb54a4043addfea6b0faa4b65/6a4b93ac803944e9b80163b0685096f9/251013.pdf )

「ideaflow」の技術基盤を用いたシステム構築

「ミライのタネ」をつくるシステムは、アイデア共創プラットフォーム「ideaflow」(※2)の技術基盤を活用している。システム構築にあたり、住友館が住友グループ34社の約700件の技術とビジネスの取り組みを提供。ワントゥーテンが、特設サイトおよび「ミライのタネ」全体の企画・体験設計を担当。開発にあたり、知財図鑑が提供する“生成AIを用いたアイデア共創プラットフォーム「ideaflow」”の技術基盤を活用しており、知財図鑑のグループ会社であるKonel社と共に独⾃システムを構築。住友館、ワントゥーテン、知財図鑑、Konelの共創コラボレーションによりプラットフォー ムおよび特設サイトを開発した。

(※2 「ideaflow」は、公開されている特許情報をもとに、特許技術を活用した事業アイデアをつくるWebサービス。アイデア生成のほか、特許情報の要約、AIエージェントを用いたアイデアのブラッシュアップなどができる。)

相性のいい産業分野

教育・人材

未来づくりの意識醸成とアクションを促す教育ツールとして展開

環境・エネルギー

未来づくりに携わる人のアイデア出しや気づきを得るツールに活用

製造業・メーカー

自社の保有技術と組み合わせた共同事業の開発・製品化の検討

IT・通信

生成したアイデアを仮想空間で体験できるVRツールの開発

メディア・コミュニケーション

アイデアを活用した事業を募るビジネスコンテストの開催

この知財の情報・出典

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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