No.865

2024.06.11

繰り返しリユースできる環境にやさしい梱包サービス

シェアバッグ

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概要

「シェアバッグ」とは、リユース可能な耐久性・耐水性に優れた梱包バッグ。ハサミなしで簡単に開梱でき、使用後は折り畳んでポストに投函・返却することで、使い捨てずにシェアできる(切手は不要)。また、消費者は返却後にクーポンの受け取りが可能。消費者の梱包ストレスを抑えられるほか、EC配送時の梱包ゴミとCO2排出量を最小化するサステナブルな梱包材として期待されている。

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なにがすごいのか?

  • リユースにより梱包ゴミを削減しEC配送時の脱炭素化を推進

  • ハサミ要らずで開梱できる簡便さ

  • 消費者がリワードを獲得できるお得なシステム

なぜ生まれたのか?

昨今、温室効果ガスの排出量削減は世界的な課題となっており、国内でも2050年までにゼロにする目標が掲げられ、持続可能な社会の実現に向けて様々な取り組みが行われている。

一方で、コロナ禍以降、消費者によるEC利用の高まりから、年間150万トンもの梱包ゴミが発生しており、回収・焼却時のCO2の発生が問題視されている。

そこで同社は、リユース可能な梱包サービスとして、「シェアバッグ」を考案。ファッション領域での試運転を皮切りに、サービス領域の拡大が期待されている。

なぜできるのか?

数十回リユースできるサステナビリティ

「シェアバッグ」には、50回以上リユースできる耐久性・耐水性を備えた萩原工業株式会社製の国産ポリエチレンシートを採用し、一点一点丁寧に縫製。返却後はクリーニング・修繕ののちEC事業者へと提供される。

ペレット化によるリサイクル

リユースできなくなった「シェアバッグ」は、再生ペレットに分解することで再度原材料としてリサイクル可能。サプライチェーンでのCO2排出量を最小限に抑えられる。

顧客ロイヤリティを考慮したサービス設計

「シェアバッグ」のサービス設計には、「お得なクーポンがもらえる」「梱包ストレスを軽減できる」といった消費者にとってのメリットが組み込まれている。これにより、顧客ロイヤリティとリピート率の向上が期待できる。

二次元コードを軸とした管理システム

「シェアバッグ」では、梱包バッグをポストに返却しリユースすることでEC配送時の梱包ゴミとCO2排出量を最小化し(※)、二次元コード読取によりバッグのリユース回数管理や、消費者へのリワード付与を可能にする独自のシステム(※)を導入。(※ 特許出願済み)

相性のいい産業分野

環境・エネルギー

「シェアバッグ」により梱包ゴミを削減し、ゴミ収集や焼却・埋め立て処分における環境負担を軽減

住宅・不動産・建築

耐用年数が過ぎたら返却しリサイクルできる布材やファブリック

教育・人材

「シェアバッグ」の活用でリサイクル概念を教育・浸透

流通・モビリティ

リサイクルして繰り返し使うほどポイントが貯まるECポイント・リワードシステム

官公庁・自治体

「シェアバッグ」のリユースを自治体全体で推進し、SDGsを実行する地域として活性化

この知財の情報・出典

・特開2024-010621

この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © 株式会社 comvey