No.989
2024.12.12
特殊な音で、周囲の声や音漏れを気にならなくする技術
サウンドマスキングシステム
概要
「サウンドマスキングシステム」とは、特殊な音（マスキング音）を流すことで、周囲の声や音漏れを気にならなくする技術。空調音のような背景音をわざと部屋に流すことで、隣室からの音漏れや遠くからの小さな音を聞こえなくマスクする。ハイブリッドワークによる出社率の低下やビル空調設備の高性能化により、オフィス全体が静かになったことで、周囲の音が聞こえやすい、話している人の声が目立ちコミュニケーションが取りづらい状況が増えている中、手軽に設置できるサウンドマスキングシステムを導入することで、空間全体に自然な音を流し、オフィスのスピーチプライバシー改善、ワーカーの働きやすさ向上に役立てられる。
なぜできるのか？
音ムラを軽減する「関節音方式」
「サウンドマスキングシステム」では、天井内に音を反射させる「間接音方式」を採用。天井に穴を開けて設置する「直接音方式」に比べて音がマイルドになり、広範囲かつ均一に音を拡散できるほか、スピーカーの取り付け数も少なくて済む。
音量の調整による自然な音場
再生する音響は、自在に調整が可能。ユーザーに合わせた独自の音場を構築できる。
小規模空間向けの「スポットサウンドマスキング」
コクヨでは、小規模空間向けの「スポットサウンドマスキング」も提供。取り付け工事不要のアンプ内蔵の露出型スピーカーの仕様で、同様の音質を実現できる。天井内に設置することが困難な場合でも、オープン空間でスポット的に導入できる。
相性のいい産業分野
この知財の情報・出典
この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。
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Top Image : © コクヨ 株式会社