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2023.11.07
知財ニュース
ユーグレナ開発、宇宙で発育・栽培できる食材使用の即席カップ麺「2040年サステナブルラーメン」を11月9日から販売─ヒカリエホールにて500個限定
株式会社ユーグレナは、宇宙のような特殊で閉鎖的な環境下でも発育・栽培できる可能性のある食材を活用した即席カップ麺「2040年サステナブルラーメン」を、2023年11月9日(木)より500個限定で販売する。会場は、渋谷未来デザインが主催するソーシャルイノベーションの祭典「SOCIAL INNOVATION WEEK 2023」のメイン会場・ヒカリエホール。
「2040年サステナブルラーメン」は、同社が以前から進めてきた宇宙空間での「食」の地産地消(宇宙食3.0)に貢献する食材の研究の一環。宇宙での長期滞在においても、サステナブルかつ栄養バランスに優れた食事の提供を目指した取り組みの第一歩となる。
商品はスープから具材まで、随所にこだわりが施された一品だ。
スープは、微細藻類オーランチオキトリウムを使用。
宇宙空間における培養の研究も進められている直径5-20μm程度と非常に小さな藻の一種で、細胞重量の20%近くが魚の油に多く含まれるDHAで、必須脂肪酸を効率的に供給できるのが特徴。動物性原料不使用で減塩にこだわり、栄養豊富なスープを最後まで飲み干せる。
麺は、カムット小麦由来のコシに、酵素技術でモチモチとした食感を加えた食べ応えのある仕上がり。
カムット小麦は約6000年前に栽培されていたデュラム小麦の原種で、現代の小麦の2倍の大きさが特徴。生命力が強く、化学肥料や農薬に頼らなくても高品質な生産が可能だ。
チャーシューは、「NEXTユーグレナ焼肉EX」を使用。牛肉のうま味・風味成分を解析し、味を再現する技術を活用することにより、本物の肉と変わらない味わいの完全植物性肉を実現した。
「NEXTユーグレナ焼肉EX」は、代替肉の分野で事業活動を行う日本のスタートアップであるネクストミーツ株式会社の代替肉に、宇宙でも培養可能な微細藻類ユーグレナを加え乾燥させた特別品だ。
野菜は、ウチワサボテンを使用。スープに入れることで柔らかくなり、シャキシャキとした食感に変化。味は小松菜のようなほんのり甘い味わいを持つ。
ウチワサボテンは、南アメリカや地中海、中東地方などで主に栽培されており、暑さや乾燥などの環境に対する耐性が注目され、砂漠化や土壌侵食の防止に利用されているだけでなく、緑黄色野菜と果物の両方の栄養素を含んだスーパーフードとしても注目されている。
イベントは11月12日まで。期間中の11月12日には、セッション「Action for Women's Wellness 私たちが、もっと自分のこころとからだに向き合うために。女性のウェルネス向上の社会的価値」も行われる予定で、同社SOLUMEブランドマネージャーのハヤカワ五味氏らが登壇する。
「SOCIAL INNOVATION WEEK 2023」 実施概要
日程:2023年11月6日(月)〜11月12日(日)
会場:ヒカリエホールほか
入場料:無料(一部有料プログラムあり)
開催方法:会場観覧、オンライン配信(一部プログラムを除く)
主催:一般社団法人渋谷未来デザイン
公式サイト:https://social-innovation-week-shibuya.jp/
SIW2022の実施レポートとアーカイブ動画は、SIW公式サイトにてご覧いただけます。
Top Image : © 株式会社 ユーグレナ