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2022.03.22

知財ニュース

第9回「ソーシャルプロダクツ・アワード2022」受賞各賞が発表―持続可能な社会づくりの商品・サービスを表彰

ソーシャルプロダクツ・アワード

第9回「ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)2022」の各賞が発表され、裁断くずを活用し新たな洋服を作る循環型モノづくり「UpcycleLino(アップサイクルリノ)」が自由テーマ大賞を受賞した。

ソーシャルプロダクツ・アワード(SPA)は、持続可能な社会の実現につながる優れた「ソーシャルプロダクツ」に光をあて、社会性と商品性の両面を評価する日本ではじめての表彰制度。2012年に始まり、今年で9回目を迎えた。

UpcycleLino

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UpcycleLino(アップサイクルリノ)は、アパレル業界で深刻な問題となっている衣料ロスに目を向け、洋服を作る過程において出た「裁断くず」を活用し、新たな製品を作るサーキュラーエコノミーに取り組んでいる。それと同時に、産地をつなぎ、疲弊した繊維産地の一助になる事を目指している。この取り組みが高く評価され、第9回ソーシャルプロダクツ・アワードにおいて、大賞を受賞した。

同社は、商品を製造する産地、工場の全ての人々が尊重されるサステナブルなモノづくりを追求している。今後は、消費者が服を購入する際に“デザインの魅力”や“着心地”だけでなく、 “商品の背景”や“作り手メッセージ”が「選ぶ理由」となるように、この取り組みを通じて、サステナブルな社会づくりを目指していくという。

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メカジキ墨染-hiroshi-oikawa-scaled

また、生活者審査員賞には、「地域資源メカジキの角(吻)を利用したジーンズ」が受賞。未利用資源であるメカジキの吻を超微粒子にして紡績にする独自の技術を保有している。被災者の雇用、未利用資源の活用、すべてが土に還る天然素材の採用など、それぞれの活動を経て生み出されたメカジキの吻という素材が、デニムの質を上げている、と評価された。

その他、各賞の受賞商品・サービスは公式サイトで発表されている。

「ソーシャルプロダクツ・アワード2022」 受賞商品・サービス 発表はこちら

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Top Image : © 一般社団法人 ソーシャルプロダクツ普及推進協会

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