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2022.11.15

知財ニュース

株式会社TOWING、「STI for SDGs」アワードで文部科学大臣賞を受賞─持続可能な農業を実現する“高機能ソイル技術”が評価

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循環型農業の発展と、宇宙農業の実現を目指す株式会社TOWINGは2022年10月3日、持続可能な農業を実現する人工土壌開発技術「高機能ソイル技術」が評価され、2022年度「STI for SDGs」アワードにおいて、文部科学大臣賞を受賞した。

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TOWINGは、環境に配慮した人工土壌「高機能ソイル」を活用した次世代の作物栽培システム「宙農」を開発・販売する、名古屋大学発のスタートアップ。本技術をベースに、地球上における循環型農業の発展と宇宙農業の実現を目指しており、9月からはCO2排出量を削減できる農法で栽培された作物の新ブランド「宙ベジ(そらべじ)」も販売している。

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「高機能ソイル技術」は、もみ殻燻炭や木炭などのバイオ炭に土壌由来の微生物を活性・定着させる技術。農業・食品産業技術総合研究機構が開発した多孔体への土壌微生物付加・定着技術と、TOWING独自の多孔体製造・処理技術や微生物培養技術を融合し、通常3〜5年かかる良質な土壌作りを1ヶ月程度で可能にする。耕作不能な土壌から耕作可能な土壌への転換や化学肥料から有機肥料への転換を容易に実現するほか、連作障害や農作物の発病を抑制し、総収穫量の向上に貢献する。

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「STI for SDGs」アワードは、STI(Science, Technology, and Innovation)の力で地域課題の解決を目指す取り組みを表彰・共有することで、他地域における社会課題の解決やSDGs達成に貢献する制度。同制度を主催する国立大学法人科学技術振興機構では、「高機能ソイル技術」が、SDGs目標のNo.2「飢餓をゼロに」とNo.13「気候変動に具体的な対策を」の貢献に大きくつながるものであるとし、このたびの受賞を決定。同機構では、本技術が将来的に国内のみならず海外、特に途上国の農業生産性向上にも大きな貢献が予想されると期待を寄せている。

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なお、TOWINGでは現在、高機能バイオ炭「宙炭(そらたん)」の農地施用・栽培実証や、「宙苗(そらなえ)」の定植・栽培実証に共に取り組む、生産者・事業者・自治体などの実証パートナーを募集中。気になる方は是非チェックしてみてほしい。

実証パートナー応募はこちら

ニュースリリースはこちら(株式会社TOWING)

ニュースリリースはこちら(科学技術振興機構)

「宙農」知財記事

「月面植物栽培技術」知財記事

「宇宙農業の実現を目指すスタートアップTOWING、CO2を削減する野菜「宙ベジ(そらべじ)」を発表、ECサイトもオープン」(ニュース記事)

Top Image : © 株式会社 TOWING

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