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2023.10.12
知財ニュース
「ChatGPT」にWebブラウジング機能が復活─最新の情報の収集が可能に
対話型AI「ChatGPT」を提供する米OpenAIは現地時間2023年9月27日、7月に公開を停止していた「ChatGPT」のWebブラウジング機能「Browse with Bing」の再開を発表した。
Webブラウジング機能は、ChatGPTがWebサイトから情報を収集して回答する機能。通常、ChatGPTの学習データは2021年9月までのため、最新の情報が含まれないが、本機能により、Webから取得した最新情報など、学習データ以外のソースから回答を生成可能になるため、ニュースなどの内容にも回答させることが可能になる。
同社では、2023年5月からこのWebブラウジング機能「Browse with Bing」の提供を開始していたが、「ユーザーが明示的に、あるURLの全文テキストを求めた場合、その要求が満たされてしまうことがある」といった問題があり、「コンテンツ所有者の権利を侵害しかねない」問題があるとして、この修正が完了するまでの間停止となり、7月に提供を停止していた。
今回の再公開にあたり、同社はrobots.txt(検索エンジンのクローラーへのアクセス可否を示すもの)を参照するとのこと。さらに、ユーザーと「ChatGPT」との対話方法を同社側が制御可能にするユーザーエージェントの識別も行うとしている。
利用には、GPT-4下のセレクターで「Browse with Bing」を選択すると同機能が有効になる。同社によれば、本機能は現在ChatGPT PlusとEnterPriseユーザーのみが対象だが、近日中に全ユーザーが利用可能になるとのこと。
Top Image : © OpenAI