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2023.12.26

知財ニュース

テムザック、多機能型農業ロボット「雷鳥2号」を開発─収穫も耕起も完全電動で可能

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株式会社テムザックは、完全電動の多機能型農業ロボット「雷鳥2号」を開発した。12月15日には宮崎県延岡市の圃場にて走行テストや二番穂の収穫を実施し、本格的な収穫作業に活用できることを実証。来年からは雷鳥2号で本格的に収穫を行うほか、土を耕すロボットとしても活躍する予定。


「雷鳥2号」は、各種アタッチメントを付け替えることで、耕起や収穫等を完全電動で行うことができる、多機能型農業ロボット。4輪をそれぞれ動作させることで、前後移動・横移動・その場旋廻といった従来の機械にはない機動的な動作ができ、耕作放棄が懸念される小規模圃場や不整形の条件不利農地でも稼働することが期待されている。

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同社は、延岡市とロボットを活用した稲作についての連携協定を締結し、2023年春に最先端実践拠点として「アグリ研究所」を開設。

農業経験のない人でも取り組める省力化農業 「WORKROID農業」として、米粉用米の水稲直播栽培を開始し、雑草防除ロボット『雷鳥1号』の開発・投入、ドローンによる播種作業の実施、水管理システムの運用などを実践してきた。さらに害獣対策ロボット「雷鳥3号」による害獣追い払いの検証も行っており、米作りに関するあらゆる工程の省力化に取り組んでいる。

同社によると、ロボットの活用により米作りにかけた労働時間は既存農業と比べ大幅に削減したにも関わらず、24aの圃場から800kg弱もの収穫が実現したという。

同社は、「大幅な省力化」と「土地に張り付かない農業」などを実現できる可能性を確認することができたとし、今後は収穫ロボットなども開発し順次投入するとともに、収穫した米を米粉にすることで、6次産業化の仕組みづくりにも挑戦するとしている。

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Top Image : © 株式会社 テムザック

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