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2025.04.25
知財ニュース
SPACECOOL、屋根表面温度を20℃下げる「放射冷却×防水」を両立した屋根用冷却防水シート発売

SPACECOOL株式会社とロンシール工業は、SPACECOOLの放射冷却素材「SPACECOOL」と一体化した防水シート「イノベーションプルーフRR」の販売を開始した。
SPACECOOLは、宇宙への熱放射を利用して、直射日光下でも電力を消費せずに冷却効果を発揮する革新的な放射冷却素材。建物内の温度上昇を抑制し、空調エネルギーの削減とCO2排出量の低減に貢献する。
今回、ロンシール工業が製造する防水シートに「SPACECOOL」を一体化させることで、「防水性能+放射冷却性能」の両立を実現した。
実際に、東京都交通局品川自動車営業所やネッツトヨタ埼玉熊谷店に、屋内の空調エネルギー削減効果を検証するための実証試験として導入。
実証試験の結果、屋内の空調エネルギー削減効果や、屋根表面温度を大幅に抑制する効果が確認されている。例えば、ネッツトヨタ埼玉熊谷店では、サーモグラフィ画像で、周囲の道路の温度が約59℃であったのに対し、「イノベーションプルーフRR」を施工した屋根の表面温度は約39℃に抑えられたことを確認した。
両社は、大阪府の「カーボンニュートラル技術開発・実証事業」の支援を通じて、かねてからSPACECOOLを建築物の屋根に適用する建材の開発と、屋内の空調エネルギー削減やCO2排出量削減の効果を検証を進めてきた。
効果検証を完了したことで、「イノベーションプルーフRR」として製品化に至り、「防水性能」と「放射冷却性能」を実現する一体型防水シートとして販売する。
SPACECOOL株式会社は、今後も建物や社会インフラへのSPACECOOLの導入を推進し、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していく、としている。
Top Image : © SPACECOOL 株式会社