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2025.03.05

知財ニュース

リニア中央新幹線、JR東海が新型車両M10に「サメ肌フィルム」導入、空気抵抗削減―2025年夏走行開始

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JR東海(東海旅客鉄道)は、リニア中央新幹線の山梨リニア実験線に、「サメ肌」を模倣した微細な溝構造のフィルムを使用して「空気抵抗を減らす」という、試験車両を改良した新型車両を投入すると発表した。

車体表面にはサメの肌を模倣した微細な溝構造のフィルム「リブレットフィルム」の使用と、台車周りの形状最適化で、空気抵抗を約1%削減し、消費電力の低減を図るとしている。

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同社は、中央新幹線の開業に向け、山梨リニア実験線において、2013年からL0系車両、2020年からL0系改良型試験車による走行試験を実施している。

今回、L0系改良型試験車を更にブラッシュアップし、環境負荷低減等に関する開発成果を反映した新しいL0系改良型試験車である中間車「M10」(1両)の製作を進め、山梨リニア実験線へ投入される。走行開始は2025年夏を予定しているとのことだ。

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また、冷凍機で直接磁石を冷却する高温超電導磁石専用の車両設計とし、車両機器構成を最適化することで低コスト化を図る。

車両は、無塗装のシルバーのボディに、高速に流れる光をイメージしたゴールドのラインを配した未来感のあるデザイン。白色の客室空間に落ち着いた色味の腰掛が配置されるとのことだ。

nws004218 車両デザイン エクステリア 車両デザイン(エクステリア)。 無塗装のシルバーのボディに高速に流れる光をイメージしたゴールドのラインを配した未来感のあるデザイン

nws004218 車両デザイン インテリア 車両デザイン(インテリア)。 白色の客室空間に落ち着いた色味の腰掛を配置

プレスリリースはこちら(PDF)

Top Image : © 東海旅客鉄道 株式会社

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