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2021.08.12
コラム | 特許図面図鑑
【特許図面図鑑 No.02】日本の金メダル一覧を特許図面で振り返る(東京2020オリンピック 後半戦)
東京2020オリンピックが閉幕しました。日本の金メダル数は過去最多の27個。素晴らしい数ですね。本コラムでは、前半戦(1~15号)に引き続き、金メダルを獲得した競技に関連する特許図面の紹介をしていきます。
■柔道:金メダル16号
<女子78キロ超級(素根 輝 選手)>
特許第3887476号:柔道用ステージ装置
フロア上で円滑に展開することが可能な柔道用ステージ。アーム上に「柔道畳T」が載っています。
特許第3887476号(出願日:1998.1.26)
■フェンシング:金メダル17号
<フェンシング男子エペ団体>
US9358443:Contact sensing device and system
こちらはフェンシング競技に関連した接触探知に関する発明。静電容量センサーを活用することで、接触の有無をスコアリングしているようです。
US9358443(出願日:2013.11.22)
■ボクシング:金メダル18号
<女子フェザー級:入江 聖奈 選手>
特許第4491531号:簡易パンチングボール装置
こちらは簡易的なパンチングボール装置について。竿3を用いてボール6を体と連結させることにより、自由に動き回りながらボクシングの練習に励むことができるようです。
特許第4491531号(出願日:2001.10.17)
US318766:Exercising bag
エクササイズ目的で使用するバッグ。点線の図面から察すると、このバッグはなかなか激しい動きを見せてくれそうです。
US318766(出願日:1885.1.26)
US6742293:Advertising system
これは...!発明の名称と図面だけで、特許の内容がよく理解できます。
US6742293(出願日:2002.2.11)
■体操:金メダル19号
<男子種目別 鉄棒:橋本 大輝 選手>
特許第5019328号:鉄棒練習具
「け上がり」を補助するための練習具に関する発明。パイプ状の練習具を用いることにより、楽に「け上がり」を行うことができるとのこと。
特許第5019328号(出願日:2008.3.28)
US4747779:Form-keeping device for gymnasts and spring board divers
吊り輪で足の位置を安定させるための足枷。この図面を眺めているだけで腕がプルプルしてきます。
US4747779(出願日:1986.10.20)
US3767191:Practice pommel horse assembly
こちらはあん馬練習器。キャスターを具備する部材に足を載せて回転運動を行うようです。こちらも腕がとても疲れてきます。
US3767191(出願日:1970.7.16)
■スケートボード:金メダル20号
<女子パーク:四十住 さくら 選手>
US3288251:Skateboard brake
スケートボードのブレーキに関する発明。1965年に出願されています。スケートボードの発祥は1940年代~1960年代と言われており、そこから色々な発明が生まれて現在まで進化してきたのでしょうね。(参考:「スケートボードの歴史について」)
US3288251(出願日:1965.5.18)
■レスリング:金メダル21号, 22号, 24号, 25号, 26号
<21号:女子62キロ級 川井 友香子 選手>
<22号:女子57キロ級 川井 梨紗子 選手>
<24号:女子53キロ級 向田 真優 選手>
<25号:男子フリースタイル65キロ級 乙黒 拓斗 選手>
<26号:女子50キロ級 須﨑 優衣 選手>
US5685021:Protective headgear for wrestler
レスラー向けのヘッドギアについての発明。強そうです。
US5685021(出願日:1996.5.31)
US3727213:Matside wrestling scoreboard
マット横に置くスコアボードについて。とても大きくて観やすそうです。
US3727213(出願日:1971.10.22)
US4861031:Card wrestling game
こちらはプロレス技に関連したカードゲーム。重力を感じさせないフライングエルボーがいい感じです。
US4861031(出願日:1988.4.18)
■空手:金メダル23号
<空手男子形:喜友名 諒 選手>
特公昭53-37777:擬似空手装置
子供でも簡単に割ることが可能な擬似空手装置。ストレス解消に役立ちそうです。
特公昭53-37777(出願日:1974.5.9)
■野球:金メダル27号
特許第3454356号:対戦ビデオゲーム装置、対戦ゲーム記事画像作成表示制御方法及び対戦ゲーム記事画像作成表示制御プログラム
東京2020オリンピック、最後の金メダルは野球でした。野球と言えばパワプロ。こちらは試合内容に応じてハイライトシーンを自動的に抽出するという発明です。
特許第3454356号(出願日:2001.3.14)
US10434396:Protective headgear with display and methods for use therewith
こちらは審判が着用するヘッドギアについて。ヘッドギアにはカメラ等が備わっており、AR(Augmented Reality:拡張現実)の活用を想定しているようです。審判の位置から捉えた映像はとても迫力があり、より一層野球観戦を楽しむことができそう。バットが非常に短く見えるのが気になりますが、バットを寝かせて構える打撃フォームのバッターなのかもしれません。
US10434396(出願日:2015.11.30)
以上、前半と合わせて計27個の金メダルに関連して、特許図面の紹介をしました。オリンピック企画はこれで終了となりますが、今後も色々なテーマで特許図面の紹介をしていきます。またご覧いただければ幸いです。
ライティング:知財ライターUchida
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