Pickup

2021.01.06

コラム | 知財図鑑コラム

知財ハンターとは?

rectangle large type 2 1f6a9e9151e9b894ac3cc11089a53a4b.jpg?width=800

知財ハンターとは

知財ハンターとは、世の中から「すごい知財」を見つけ、既成概念にとらわれない自由な視点で「すごい知財」の活用を提案する人たちですより正確には、

  1. すごい知財をハンティングする

  2. 非研究者向けにわかりやすく再解釈する

  3. バイアスにとらわれず新たな活用イメージや利用シーンを妄想する

ことによって、

  1. 妄想により、知財を活用した未来を描く

  2. 生活者や社内外パートナーの共鳴、フィードバックを生み出す

  3. 知財ホルダーと知財活用プレイヤーとのマッチングを促進する

ことで、知財とアイディアをつなげて新規事業を生み出すスペシャリスト集団です。
それでは、詳しく説明していきましょう。

知財ハンターについて

2021年1月現在、ウェブサイトに載っている知財ハンターは17人ですが、ざっと30人ほどが活動しています。専業ではなく、全員が「兼業」で知財ハンターとして活動しています。本来の業種としては、クリエイティブディレクター、エンジニア、デザイナー、プロデューサーなどが挙げられます。知財ハンターは前述の通り、知財のハントを行ない、クリエイティブな発想を通して、研究者・非研究者間の隔絶の壁をぶち壊そうとしています

知財図鑑のWebサイトを運営する「株式会社知財図鑑」は、2020年1月に株式会社コネルの関連会社として発足しました。きっかけは、2018年に開催されたパナソニックの創業100周年記念イベント。この時に企業の研究開発プロセスにまで遡り、未来の価値創造をしていくことにクリエイターの能力が活かせることがわかりました。それ以来、「日本で最も知財やテクノロジーの情報が流通しているクリエイティブカンパニー」になることを目指して、知財図鑑をローンチするに至りました。

なぜ知財ハンターが必要なのか

なぜ知財ハンターが必要なのでしょうか。それは、ビジネス・アカデミックの両サイドにおける甚大な機会損失を減らすためです。どういうことかというと、次のような現状があるわけですが、

ビジネス側

  • 論文や特許は検索しても見つけにくい

  • 専門的で分かりにくい(時に英語で読みにくい)

  • 活用方法が想像しづらい

アカデミック側

  • 研究開発が第三者にオープンに活用されることに抵抗がある

  • 外部からの新しい発想やフィードバックが得られない

  • ビジネス上のミッションが与えられていないケースが多い

これでは、ビジネス・アカデミアの間(有り体に言えば非研究者・研究者間)には隔絶の壁ができてしまいます。ですが、特許の中には、オープンにすることで世の中に貢献できるものも少なくないはずで、たとえばそれを情熱を持った若き起業家に譲渡や売買したり、CSRの一環で開放するということもありえます。

ですから、知財ハンターは、知財を持っている側、活用する側のミスマッチを防ぎ、世の中が進化のチャンスを失わないようにすること。また、既存技術を活用しながらスピーディーに提案を行い、「車輪の再発明」のための時間を極力省き、進化のスピードを早めるためにも、必要な存在なのです。

知財をハントする

ハンターは「(知財図鑑が考える)すごい知財」をハントする人たちとのことでしたが、「すごい知財」とは具体的に何を指すのでしょうか。今までにハントされた知財を見てみましょう。例えば、以下のようなものが挙げられます。

こうして見ると、いずれも高い応用可能性を秘めた、あらゆる技術・アイデア・プロダクト・デザインであることがわかります。もっとシンプルに言うならば、「すごい知財」とは「応用可能性が高く、現実に利用可能な先人の知恵のようなもの」を指します。

こういった「すごい知財」をハンターたちはどこで捕まえてくるのでしょうか? 例としては、以下が挙げられます。

  • 取材やヒアリング:企業の研究所や大学、テック系スタートアップ、カンファレンスなど

  • 文献調査:ハンターがアンテナを張ったニュースメディアの記事、論文など

  • SNS:TwitterやFacebookで、最新科学ニュースを発信している機関や研究者
    ※Web上でもオープンに自薦を受け付けています。

ハントされた知財はプールされ、編集部のメンバーによって(マーケティング視点も伴いつつ)知財図鑑に公開されます。公開にあたっては、知財の特徴をクイックに頭に残してもらえるよう「なにがすごいのか? なぜ生まれたのか? なぜできるのか?」を誰でもわかるような言葉で端的に伝えます。そして、実現に向けた活用イメージを持って頂くため、企画書のようなドキュメントではなく、リアリティの高い妄想として、ビジュアライズと端的なフレーズで発信します。

これを「妄想プロジェクト」として、妄想家&妄想画家によって可視化しています。可視化(ビジュアライズ)することにより、よりクイックに、多くの人の目に止まりやすい形で知財情報が流通することになります。その未来に共感する人や思想を応援する企業などが現れることで、知財活用のマッチングへと進んで行くことになります。

まとめ

以上、知財ハンターについて、定義や生まれた経緯、意義などについてお話してきました。たしかに妄想はあくまで妄想です。ですが、言い出しっぺになるだけならば責任もなく、気楽で自由に欲望を表現できます。得てして純粋無垢な心から生まれた妄想は、共感を得やすく、コミュニティを超えて賛同者・協力者が見つかる可能性があります。

だからこそ、知財図鑑は「知財をオープンに。」をヴィジョンとして掲げるメディアの立ち位置から、無責任な妄想の代弁者になりたいと考えています。

  • 知財図鑑を見て、いいことを思いついてしまった方

  • ご自身が優れた知財を保有していて、かつ、いいアイディアがある方

  • 知財を保有しているが、アイディアがないので一緒に使い道を考えて欲しい方

ぜひ知財ハンターにご連絡ください。責任を持って、妄想の伴走、ビジュアライズ、そして発信のお手伝いをしてまいります。

↓ 知財ハンターへのお問い合わせはこちら ↓
https://chizaizukan.com/contact

あなたがいつも膨らませている妄想の世界を、知財ハンターを通じて、世の中に発信しませんか。

Text:小髙充弘 / 知財図鑑

広告