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2024.06.05
コラム | 知財図鑑コラム
知財ハンターがオススメする「SFの世界を描いた本」【知を読む】
世界を進化させる“すごい知財”を日々収集し、クリエイター目線で未来の活用法を提案するWEBメディア「知財図鑑」。知財図鑑に掲載される情報は、日々テクノロジーやカルチャーにアンテナを立て続けている、DAOを目指した自律分散型組織「知財ハンター協会」のメンバーによってハントされています。
このコラム「知を読む」では、職種も年齢も様々な知財ハンターたちがレコメンドする書籍を紹介します。今回のテーマは「SFの世界を描いた本」です。
『大阪SFアンソロジー』
【知財ハンターコメント】
10名の小説家による2045年の大阪を舞台としたSF短編集です。今ここにはない世界を描く「SF」と、今ここに生きる「地域」が掛け合わさった新感覚SFです。私のオススメ作品の1つは「みをつくしの人形遣いたち」。こちらの作品はAIとサイエンスコミュニケーターを題材にしており、知財ハンター協会 玖馬巌 さんの作品でもあります。大阪以外にも京都編や徳島編もあるので、お好きな地域のSF作品を是非ご一読ください。（レビュアー：hayataka）
『こち亀づくし SF』 秋本治
【知財ハンターコメント】
予言書として名高いこち亀。本書にはSFをテーマとしたお話が17本も詰まっており、読むだけで気軽に未来を洞察することができます。人口増大と汚染によって住めなくなった地球を脱出して宇宙で過ごしたり、増強剤によって野菜や果物を人間程の大きさに育てる話など、示唆に富んだ作品といえるでしょう。 （レビュアー：Uchida）
『AI 2041 人工知能が変える20年後の未来』 カイフー・リー(李 開復) , チェン・チウファン(陳 楸帆)
【知財ハンターコメント】
人工知能研究者でもあるカイフー・リーと、人気SF作家であるチェン・チゥファンがタッグを組んで制作した、AIに関する短編集です。最新技術をテーマとした物語とその解説がセットになっている珍しい本で、読み手である私たちに、非常にリアリティのある未来像を提示してくれます。（レビュアー：玖馬巌）
『不思議な少年』山下和美
【知財ハンターコメント】
永遠の生を持っている不思議な少年が、「人間って何なのか？」という問いをもって、過去も未来も地球も宇宙も旅する物語です。いろんな人の人生を共にする中で、ポーカーフェースの少年が時に戸惑い、涙し、それでもなお「人間」を探求していくことにいつの間にか自分自身ものめり込んでしまいました。（レビュアー：こばりん）
『未来経過観測員』田中 空
【知財ハンターコメント】
「タテの国」などのSFをジャンプ+で連載されていた漫画家である、田中空先生による小説作品です。未来経過観測員となったモリタが、百年ごとに一度目覚めて人類史を観測するという設定。人類史が百年単位でサクサク描写されていく様子が興味深いです。ポップなキャラクターや語り口からは想像もつかない、時空を超えたスケールの大きな物語は、普段SFをあまり読まない方にもオススメです。（レビュアー：玖馬巌）
いかがだったでしょうか？このコラムでは引き続き「知財ハンター」のメンバーがオススメするモノ・コトを定期的に紹介していきます。自分もオススメを共有したい！新しい技術やトレンドについて交流したい！と感じた方は、まずは「知財ハンター協会」のDiscordコミュニティに気軽に参加してみてください。