薄さ1.1mm、面で発光する“人にやさしい”照明光源
KANEKA OLED | カネカ有機EL照明

概要
「KANEKA OLED(カネカオーレッド)| カネカ有機EL照明」とは、わずか1.1mmの薄さの、面で発光する照明光源。独自の薄膜・封止技術を用いた極薄な面状の有機EL照明で、やわらかく光を拡散して対象物を均一に照らし、対象物全体をやさしく照らす。「照明がまぶしすぎる」ことで生じる目の負担を低減することが期待できる、やわらかな光は、影ができにくく、低照度でも高い視認性を実現する。ブルーライト成分が少なく、睡眠の質の向上にも寄与する。工業製品の目視検査や点検現場をはじめ、オフィス・自宅のデスク、建物、展示の照明など広く活用でき、未来を照らすあかりとして展開が期待されている。









なぜできるのか?
独自の薄膜・封止技術
太陽電池事業で培ってきた薄膜形成技術を応用し、有機ELの発光素子を薄膜で封止する技術を開発した。有機物質に電気を通して光を生み出す有機ELの発光素子は、水に弱いため、一般的にガラスキャップなどの封止板を使った封止技術を採用している。しかしガラス封止の場合、重くかさばるため、バックライトなどが不要で薄型化できる有機ELの特性が損なわれることがある。そこで、太陽光パネルなどに実装実績のある薄い無機封止膜を用いた封止技術を開発。発光素子の上に無機封止膜や保護フィルムなどを積層する封止構造を構築し、ガラス基板を含めて1.1mmという、極薄・軽量な「KANEKA OLED」を実現した(コネクタの厚みは除く)。薄いだけでなく、放熱性も備えている。
独自構築したスペクトル
発光材料や発光層の付着方法・構成などの研究開発をベースに、独自のスペクトル(光を波長ごとに分けて強度を並べたもの)を構築。人の目の感度が高い青緑領域の光成分が多いため、低照度でも文字などを識別しやすく、視認性が高い。低照度・低色温度環境での臨床研究では、一般的なLED照明下よりもメラトニン濃度の低下が小さく、メラトニン抑制率が改善した。また、一般的なLED照明が苦手な赤色の発色に注力し、光の三原色(青・緑・赤)の有機層を重ねて、自然光のようなやわらかい白色光を実現している。
金属製品の目視検査の現場では、低照度で光の反射を抑えて対象物を照らすことができ、影を生じさせにくく、作業効率の向上に寄与。作品の保護が求められる美術品の展示では、照度・熱や作品を見せる色温度などのニーズに対応する。東京国立博物館の展示室への導入にも取り組んでいる。
相性のいい産業分野
- 製造業・メーカー
製造ラインの外観検査や精密機器の製造工程で照明に活用
- 資源・マテリアル
ミラーなどの家具・家電・建材に照明を組み込んだ一体型製品の開発
- 住宅・不動産・建築
住居やオフィス、商業施設、ホテルなどの空間構築・演出に活用
- 医療・福祉
病院や高齢者向け施設、保育所などに取り入れ、健康維持をサポート
- アート・エンターテインメント
アートやイベント内容に合わせて照明を構築し、演出効果や体験価値を向上
この知財の情報・出典
・特許 第6078701号/ 6454019号/ 6560956号/ 6612756号/ 7337655号 etc. この知財は様々な特許や要素技術が関連しています。 詳細な情報をお求めの場合は、お問い合わせください。 Top Image : © 株式会社 カネカ





