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2025.06.25
知財ニュース
Snap、次世代ARグラス「Specs」発表―AIアシスタンス搭載、2026年発売予定

Snapchatの運営企業Snapは、テクノロジーイベント「Augmented World Expo(AWE) 2025」で、ARグラス「Specs」を発表した。このARグラスの発売は2026年を予定している。
ARグラス「Specs」は、高度な機械学習で周囲の世界を理解し、AIアシスタンスが導入されている。レンズは、シースルーレンズを備えており、軽量設計になっているとのこと。
同社は、開発者向けに設計された「第5世代Spectacles」メガネを2024年にリリースしたが、これにより新たな体験を構築するとしている。
Snap OSのアップデートでは、OpenAIやGoogleのGeminiと深く連携する機能も発表した。この連携では、開発者がマルチモーダルAI搭載レンズを構築し、Spectaclesコミュニティ向けに公開できるようになるのだという。例えば、開発者はAIを活用して、Spectaclesを装着した際の視覚、発話、聴覚に基づいて、テキスト翻訳や通貨換算(Super Travel)、レシピ提案(Cookmate)、奇想天外な冒険への誘い(Wisp World)などを提供するとしている。
大規模言語モデル(LLM)からの2D情報を変換して3次元でAR情報を正確に固定する「Depth Module API」や、40以上の言語を高精度にサポートし、リアルタイムの文字起こしを可能にする「Automated Speech Recognition API」、レンズ内で即座に3Dオブジェクトを生成できる「Snap3D API」などの機能も発表された。
さらに、位置情報ベースのエクスペリエンスを構築する新しいツールのリリースも発表。 開発者が複数のスペックのペアをリモートで監視や管理できる「Fleet Management app」、シームレスな訪問者エクスペリエンスを実現する「Guided Mode」、イベントや美術館の一連のランドマークを案内するARガイド付きツアーを簡単に構築できる機能「Guided Navigation」が挙げられていた。
視線追跡やPPGセンサー搭載など、今後の詳細発表が待たれる。
Top Image : © Snap Inc.